明治安田J1リーグは16日に第6節が行われ、湘南ベルマーレとヴィッセル神戸が対戦した。
開幕3連勝後は2試合連続引き分けたが、未だ無敗と見事なスタートを切った湘南。一方でケガ人続出やAFCチャンピオンズリーグ・エリートによる過密日程の影響で、リーグ戦は3分け1敗未勝利と苦しい戦いが続く王者・神戸。対照的な状況の両チームがレモンガススタジアム平塚で激突した。
試合は立ち上がりから両者積極的に前に出てチャンスを伺い、ボックス内にボールは入るが最後まで持ち込ませない展開が続く。神戸は22分、エリキがドリブルで中央を強引に突破、最後は佐々木大樹が強烈なシュートを放ったが、GK上福元直人がファインセーブで防いだ。
すると24分、セットプレーから先制点が生まれる。ゴール遠い位置で得たFKからボックス内へクロスを送ると、相手が跳ね返したボールを拾ったエリキがダイレクトでボレーを叩き込んだ。良い時間帯を迎えていた神戸が先制に成功する。その後も神戸は、36分に広瀬陸斗のクロスから佐々木大樹のヘッドなど、際どい場面を作っていく。
そして37分、神戸が追加点を奪う。速攻から宮代大聖のパスを受けたエリキがDFラインを破り、冷静にGKとの一対一を制した。新天地でリーグ戦初先発の30歳FWが2ゴールを記録し、アウェイチームが前半を2点リードで折り返す。
2点を追う湘南だが、後半頭から高橋直也を投入して状況の打開を図る。すると52分、1点を返すことに成功した。左サイドで仕掛けた畑大雅がクロスを送ると、マークを剥がしたルキアンがヘッドを叩き込んだ。ホームチームが後半速い時間帯に1点差まで詰め寄る。
1点を返された神戸は57分、佐々木大樹に代えて大迫勇也を投入。試合の主導権を再び握りに行く。しかし64分にも決定機を作られ、67分には畑大雅にポスト直撃のシュートを許すなど、苦しい時間が続く。
終盤にかけても湘南がボールを動かしながら相手陣内に押し込む時間が続いたが、神戸も粘り強く戦いながら2点目までは許さない。89分のルキアンのボレーも枠のわずか左へ外れた。試合はこのまま終了。神戸がリードを守りきり、2-1で待望のリーグ戦今季初勝利を掴んだ。一方の湘南は、今季初黒星を喫している。
