元日本代表FW岡崎慎司氏が、ドイツ『アルゲマイネ・ツァイトゥング』のインタビューに応じ、佐野海舟、そして先日川﨑颯太も新たに加わり、日本人選手を高く評価するマインツについて語った。
現在39歳の岡崎氏は2011年1月、清水エスパルスからシュトゥットガルトに移籍し、海外挑戦をスタート。2013年夏にはマインツへ渡り、その2年後、2015–16シーズンにはプレミアリーグを制したレスター・シティへ移籍。その後はラ・リーガ2部のウエスカ、カルタヘナ、ベルギーのシント=トロイデンでもプレーし、日本代表としても119キャップを記録した。昨季限りで現役を引退している。
マインツ時代は29ゴールをマークするなど大きな活躍を見せた岡崎氏は現在、自ら立ち上げたFCバサラ・マインツ(6部リーグ所属)の監督を務めている。地元紙の取材では、昨年から大きな存在感を放つ佐野、そして数日前に買い取りオプション付きの期限付き移籍で京都サンガF.C.から川﨑を獲得したマインツについても言及した。
岡崎氏は佐野について、「彼は昨シーズン、信じられないような補強でしたが、序盤は多少の運もありました」と指摘。さらに「最初の4~5試合はあまりパフォーマンスが良くありませんでしたが、ボー・ヘンリクセン監督は海舟を信じ続けました。普通ならブンデスリーガの監督はそういう時、選手をベンチに下げます。でも海舟は毎試合起用されました。この信頼感はドイツでは普通ではないと思います」と驚きを示し、佐野の今後についても触れた。
「彼は今シーズンもマインツでプレーするでしょう。海舟はワールドカップに行きたいと考えていますし、もし今プレミアリーグへ移籍したら、試合に出られない可能性もあります。彼にはもっと安定感と試合経験が必要です。カンファレンスリーグは彼にとって良い経験になるでしょう」
さらに岡崎氏は、佐野を自身がレスター時代に共にピッチに立ったエンゴロ・カンテと比較。「私もマインツには2年在籍しました。1年目の後、プレミアリーグからオファーがありましたが断り、もう1年マインツでしっかりプレーすることを選び、その後レスター・シティに移籍してタイトルを獲得しました。海舟もカンテのような選手になれると信じています」と語った。
また、現在マインツには佐野と川﨑の2人が在籍していることについて、「とても誇りに思っています」と話し、次のように続けた。
「選手たちにとってもマインツは素晴らしいクラブです。なぜならクラブは、なぜお金を投資するのか、日本人選手が何ができるのかを理解しているからです。日本の選手はチームのためにハードワークができますし、ドイツ人はハードワークが大好きです。だから相性がいいんですよ(笑)」


