Real Madrid CF v Sevilla FC - La Liga EA SportsGetty Images Sport

セビージャ会長、“審判戦争”引き起こしたレアルを糾弾「彼らはスペインサッカーを破壊する気だ」「バルサはなぜ動かない?」

セビージャのホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長が、審判批判を繰り返すレアル・マドリーを糾弾した。

レアル・マドリーはラ・リーガ第22節のエスパニョール戦(0-1)の誤審騒動をきっかけにスペインフットボール連盟(RFEF)およびスペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)に書状を提出。これまでにも自分たちの公式テレビチャンネル『レアル・マドリーTV』を用いて、苛烈な審判批判を展開してきた同クラブは、書状に「このコンペティションは操作・汚染されている」「レアル・マドリーに対してダブルスタンダードの判定がある」「審判制度については表面的ではなく抜本的な改革が必要だ」といった記載。その過激な内容と要求から、スペインフットボールの審判問題について“以前と以後をつくる戦争を仕掛けた”と報じられている。

このレアル・マドリーの言動に対してラ・リーガ所属のほぼ全クラブが憤っているとされ、またラ・リーガのハビエル・テバス会長は報道陣を前にマドリーを訴えることを公言(ラ・リーガとマドリーの間の訴訟件数はすでに100件を超えている)。そして9日のラ・リーガ第23節セビージャ対バルセロナ(1-4)戦の前には、カラスコ会長が声を上げた。

試合前にスペイン『DAZN』とのインタビューに応じたカラスコ会長は、レアル・マドリーが現在行っていることが「スペインフットボールを破壊する」行為であると指摘。フロレンティーノ・ペレス会長率いるクラブを激しく糾弾している。

「審判制度が変更可能かということと、レアル・マドリーの声明の二つは分けて考えなくてはならない。(マドリーの声明・書状は)受け入れられるものか。これは訴えを起こさなければいけない案件だ。彼らはフットボールの公正性を損なおうとしているのだから」

「レアル・マドリーは数年前から、彼らの公式TVやほかの手段を駆使してスペインフットボールを破壊しようと試みている。私たちからは、審判たちに対して無条件の支持を表明させてもらうよ」

カラスコ会長はまた、バルセロナが今回のレアル・マドリーの動きに対して、どのようなリアクションも見せていないと発言。ジョアン・ラポルタ会長に対して、レアル・マドリー側ではなくRFEFやラ・リーガ側につくことを求めている。

「なぜバルセロナは公で何の意思も示さない? レアル・マドリーの声明に合意しているということか? 彼らは本当に、レアル・マドリーのコバンザメになりたいのか?」

「バルセロナにはスペイン・フットボールのリーダーになることを勧めたい。破壊に加担することなくね」

ただしセビージャは、バルセロナの審判買収疑惑ネグレイラ事件が発覚してから同クラブと“断交”状態にある。セビージャ首脳陣はネグレイラ事件の真相が明らかになるまでバルセロナホームの貴賓席に座らないことを決定し、これを受けたバルセロナはセビージャとの関係を断ち切ることを発表していた。

「今日はまだラポルタを見ていない。ネグレイラ事件について、セビージャの意向はすでに表明している。私たちはバルセロナの説明を待っているところだ。それがない限り、私がバルセロナホームの貴賓席に座ることはない」

「マドリーの件とネグレイラ事件は異なることだ。ネグレイラ事件について、私たちは明確なスタンスを取っており、それを変更することはないよ」

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