Dzeko Brozovic InterGetty Images

インテルCEOが持論「もはやセリエAは選手を育成して売却する側のリーグになった」

インテルのジュゼッペ・マロッタCEOがインテルクラブ・ロンバルディアを訪れた際、クラブの財政やMFマルセロ・ブロゾヴィッチの契約延長などに言及した。イタリアメディア『スカイスポーツ』が29日に伝えている。

先日、ライバルクラブのユヴェントスに選手の移籍などに関する粉飾決算の疑惑が浮上し、イタリアのサッカー界を揺るがした。『ANSA』は、捜査上でFWクリスティアーノ・ロナウドと金銭面について私的に交わしたとされる「理論上、存在してはならない有名な文書」の存在も囁かれていることなど、衝撃的な報道を伝えている。

かつてユーヴェで幹部を務めていたマロッタCEOはセリエAの変化を指摘しつつ、インテルでの会計に問題がないことを強調した。

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「イタリアにおいては、選手のトレーディングが不可欠であることを理解すべきだ。我々にとってはコストを削減し、選手を育成し、売却することが重要だ。セリエAは過渡期にあり、もはや選手がキャリアの最後まで残留するようなリーグではなくなってしまった。インテルでは黒字に関して問題はない」

続いてインテルCEOは、今シーズン終了後に契約満了を迎える主力のブロゾヴィッチや今冬の移籍市場について言及した。

「選手たちが残留を望んでいるのなら我々はうれしい。ただ、インテルとして数百万ユーロ(数億円)を支払うことはできない。我々のモデルを理解してくれるのならばともに歩んでいけるだろう。ブロゾヴィッチについては、合意に達することができると考えている」

「成績を見る限りはチームには競争力があり、補強の必要はない。ビッグディールはないだろうと考えている。(ドゥシャン)ヴラホヴィッチの獲得? インテルでは(エディン)ジェコやラウタロ(マルティネス)らがおり、FW陣は間に合っている」

最後にマロッタ氏は、今夏にチェルシーへ移籍したFWロメル・ルカクについて語った。

「ルカクとの間に何が起きたか? 彼はイギリスへ戻ることを希望し、インテルとしてもあの金額のオファーを拒否することはできなかった。彼が移籍を望んでいなければ退団することはなかっただろうと思う」

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