シント=トロイデン(STVV)に所属する21歳の日本代表GK鈴木彩艶を巡ってパルマの関心が報じられているが、イタリアの移籍情報サイト『TUTTOmercatoWEB』はSTVVイタリアの市場関係者の間で人気となっていると分析した。
同サイトは8日、新シーズンからセリエAへ昇格するヴェネツィアが、STVVの19歳MFマティアス・デロージの獲得を目指しており、クラブ間交渉が終盤に差し掛かっていることを伝えた。そしてその中で、「イタリアの複数クラブがSTVVの数多くの逸材を引き抜いている」と綴り、セリエAのクラブにとって新たなタレント発掘の場となっているとの見解を示した。
さらに、同じくセリエA昇格組のパルマが鈴木の獲得に迫っていることにも言及。「STVVは、イタリアのマーケット関係者が切望する目的地となった。日本人選手のザイオン・スズキも、将来性のあるGKの補強としてパルマに見出された」と指摘している。
なお、現在アーセナルで主力を務める日本代表DF冨安健洋も、2019年夏にSTVVからボローニャへ移籍している。ボローニャでも印象的な活躍を見せていたが、『TUTTOmercatoWEB』は「トミヤスはパフォーマンスに加えて、ボローニャに大きなキャピタルゲインをもたらし、2年後にアーセナルへ2000万ユーロ(現在の換算で約35億円)+ボーナスでの再売却が可能となった」とし、セリエAのクラブにとって実りのある取引であったことを振り返った。
なお、STVVには鈴木を含めて現在5人の日本人選手が在籍。果たして冨安のようなルートをたどる選手が現れるのか、今後の動向は注目されるところだ。




