PrandelliGetty

元イタリア代表監督がVARに苦言「誕生した時はみんな喜んでいたが現在は大きな混乱に」

元イタリア代表監督のチェーザレ・プランデッリ氏が、イタリア国営放送『Rai』のラジオ番組に出演し、VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)やセリエAなどについて語った。

かつてフィオレンティーナやイタリア代表の指揮官を務めたプランデッリ氏は、VARについて言及。セリエAの判定を巡って混乱が生じていることに苦言を呈した。元イタリア代表指揮官は、ピッチでのプレー経験のある元選手がVARのメンバーに入るべきであると主張した。

「VARが誕生した時は、みんなが喜び、満足していて、当時はみんなをサポートする道具であるように見えた。ところが全てが複雑になってしまった。正直、コメントするのが難しい状況になっている。すぐさま判断を下せる人物は主審ただ一人だ。もしかしたら、接触や状況についての実態を判断できる元トップ選手をVARに何人か入れる必要があるのかもしれない。現在は大きな混乱がある」

続いてプランデッリ氏は、今シーズンのセリエAのスクデット争いに見解を示している。

「数日前まで、ナポリは信じられないような継続性を示していた。直近の2試合で苦戦しているが、おそらく対戦相手は、全てのスペースを消し、ナポリを封じ込める方法を理解したのかもしれない。だが(アントニオ)コンテは偉大な指揮官だ。知識があり、研究熱心なので、攻撃面でいくつかの方法を見つけられるはずだ」

「ナポリは現時点で唯一、最後までスクデット争いをし、タイトルを獲得することが考えられるチームだ。他のチームはカップ戦があり、苦戦するはずだろう。インテルはプレーにおいて、何か説得力がないところがある。それから全体的な話として、直近の試合で選手たちにかなり疲れが見え、イタリアのカルチョは精彩を欠いている」

■セリエAで躍動する2人の伊代表での共存は?

最後にプランデッリ氏は、セリエAで得点王争いを繰り広げるアタランタのマテオ・レテギとフィオレンティーナのモイゼ・ケーンに言及。イタリア代表での共存の可能性について語った。

「共存は可能だと考える。ただ、実際に2人を一緒に見てみないとね。例えば、ケーンはフィオレンティーナにおいて、目の前のスペース全体を使っていて、もう1人のFWの動きを待つ必要がない。いまの彼は破壊的だね。レテギも同様だ。並外れた形で、あらゆる攻撃をフィニッシュできる。これほど重要な2トップだから、理論上、考えることは可能だ」

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