元イタリア代表DFのアレッサンドロ・コスタクルタ氏が、13日付のイタリア紙『トゥットスポルト』のインタビューで、セリエAの新シーズンに見解を示した。
現役時代にミランで活躍し、チャンピオンズリーグ優勝やスクデット獲得など数々のタイトルを手にしたコスタクルタ氏。現在、セリエAのご意見番を務める元イタリア代表DFが、新シーズンの優勝チームを予想した。
「インテルだ。最強チームだからね。もちろんインテルが昨シーズンと同じ歩みを繰り返せるとは思わない。だが前年の優勝チームが、翌年、うまくいかないということが規則になったわけではない。私は、ここ3~4年にわたってインテルが最も強いチームだと思っていた。昨シーズンにスクデットを獲得したことは驚きではなく、むしろスクデットを2回取りこぼしたことに驚くべきだ」
続いてコスタクルタ氏は、ユヴェントスの新指揮官チアゴ・モッタとミランの新指揮官パウロ・フォンセカに見解を示した。
「両者共にスタートに失敗するわけにはいかないが、チアゴ・モッタに対する期待はかなり大きい。もしスタートに失敗すれば、疑念がわくことになるだろう。しかし私は、フォンセカよりも、モッタの方が仕事に時間を要するのではないかと考える。フォンセカは(前任のステファノ)ピオリと非常に似ていると思うが、モッタはユーヴェを完全に変えた。だからよりリスクが高いのはチアゴだ。彼には1年間の時間を与えて、シーズン終了後に結果を検討するべきだ」
■ナポリやアタランタにもチャンス?
ミランOBは、ナポリの指揮官に就任したアントニオ・コンテにも注目している。
「アントニオは極めて危険だよ。最高に危険な人物だ。分かったかい? 私はアントニオを深く尊敬している。ナポリは彼にとって本当に肥沃な土地となるだろう。リベンジへの意欲を持った選手たちがいて、カップ戦がない。このような状況なら、本当に大成功するかもしれない」
最後にコスタクルタ氏は、昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)覇者アタランタに見解を示した。
「2年前までスクデット争いは不可能だった。アタランタが良いプレーをするのに必要なリズムを維持するためにクオリティのある選手たちがいなかったからだ。だが近年、トップチームのクオリティは大きく向上し、EL決勝で、あのようにレヴァークーゼンを圧倒した後なら、今年こそスクデットに挑戦できるのではないだろうか」
