ローマのジョゼ・モウリーニョ監督は、クラブ財政的な事情をマンチェスター・シティを引き合いに出して語った。
これまでチェルシーやインテル、レアル・マドリーなど、数々のビッグクラブを成功に導いてきたモウリーニョ監督。2021年にローマの監督に就任すると、初年度は1億ユーロ(約155億円)を超える移籍金を選手獲得に費やしたものの、ファイナンシャル・フェアプレー規定を遵守するため、ここ2シーズンはわずか950万ユーロ(約14億8000万円)を投じるにとどまっていることが伝えられている。
今年夏の移籍市場でも、DFロジェール・イバニェスがサウジアラビアのアル・アハリに売却された一方、ロメル・ルカクやレナト・サンチェスはレンタルでの獲得に。限られた予算の中、セリエAでは4位、ヨーロッパリーグではグループステージ2位での通過となった。
モウリーニョ監督はこの現状を受け止めつつ、豊富な資金力を誇るマンチェスター・Cを例に出しながら、クラブの対応について思いを明かしている。
「嫉妬しているわけではないが、マンチェスター・シティは(カルヴィン)フィリップスに8000万ユーロ(約124億円)を支払い、ペップ(グアルディオラ監督)は1月に出て行った方がいいと言っている。だから彼は出て行くだろうし、他の選手を獲得するだろうね」
「我々の現実はまったく違う。我々は1人~4人の新しい選手が欲しい。チアゴ(ピントゼネラルマネージャー)もだし、オーナーもそうだ。我々は皆、チームを改善し、シーズン後半戦に向けてより良いチームにしたいと望んでいる」
「しかしながら、それをするのは簡単なことではない。正直に言うと、1月にディフェンダーを獲得できれば、私はもう満足だ。でもそれ以上欲しいかと聞かれれば、もちろんもっと欲しい。それは不可能だがね。彼らは私に選択肢を与えようと、ディフェンダーを与えようと努力しているんだ」




