帰らぬ人となった元イタリア代表FWサルヴァトーレ・スキラッチ氏について、Jリーグが19日に声明を発表した。
故郷パレルモのメッシーナでプロキャリアをスタートさせると、その後はユヴェントス、インテルとセリエAの名門クラブで活躍したスキラッチ氏。両クラブでUEFAカップ優勝などを経験すると、イタリア代表として出場した母国開催の1990年ワールドカップでは大会得点王および最優秀選手に輝く活躍でチームを3位に導いている。そして1994年にはジュビロ磐田に加入し、1997年に現役を引退している。
そんなスキラッチ氏だが、2022年には結腸がんを患っていることが発覚。治療を受けていたものの、59歳という若さでこの世を去ったことを18日にパレルモの病院が発表していた。
Jリーグは公式サイトを通じて、次のように発表している。また、チェアマンの野々村芳和氏もコメントを残した。
「ジュビロ磐田でプレーしたスキラッチ氏がご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます」
「スキラッチ氏は1994年から1997年までジュビロ磐田でプレーし、Jリーグ通算92試合出場65得点の成績をおさめました。イタリア代表としても活躍し、1990年のFIFAワールドカップイタリア大会では得点王にも輝きました」
「スキラッチ氏の訃報に接し、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ チェアマン 野々村 芳和からのコメントを以下の通りお伝えいたします」
・Jリーグチェアマン 野々村 芳和 コメント
「この度の訃報に大変驚いています」
「スキラッチ氏とは、同じ年代にプレーした選手として対戦経験もあり、その華麗なプレーと優れた得点感覚で相手チームにとって脅威を与える、まさにストライカーと呼ぶに相応しい存在でした。ジュビロ磐田でのプレーは今でもファン・サポーターの記憶に深く刻まれていることでしょう」
「体調を崩しているという報道を目にし、回復を祈っていましたが誠に残念でなりません。 Jリーグ創成期に活躍したストライカーに、Jリーグ、Jクラブ、サッカーファミリーより、心からの哀悼の意を表します」
