Endrick RudigerGetty Images

リュディガー、CLダービーの秘話を明かす「PK戦5人目のキッカーはエンドリッキだった。だが…まだ若いアイツに失敗してほしくなかったんだ」

レアル・マドリーDFアントニオ・リュディガー(32)が、チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦アトレティコ・マドリー戦のPK戦で、自身が5人目のキッカーを務めた理由を説明している。

2戦合計2-2、PK戦4-2でマドリーが準々決勝進出を決めたCLマドリーダービー。マドリーはリュディガーが5人目のキッカーを務め、冷静なシュートでGKヤン・オブラクを破り、チームの英雄となった。

しかしながらリュディガー本人によると、5人目のキッカーは本当は彼ではなく、途中出場のFWエンドリッキ(18)が務める予定だったという。カタール『Alkass 』とのインタビューに応じたドイツ代表DFは、自身が世話役を引き受けているブラジル代表FWに過剰な責任を背負わせたくなかったため、キッカーに名乗り出たことを明かしている。

「俺が責任を背負うべきだと思ったんだ。エンドリッキはピッチに入ったばかりで、PKを失敗する可能性があった」

「アイツはまだ若く、常時出場しているわけじゃない。だから(アンチェロッティ監督に)言ったんだよ。『俺が責任を背負いたい。たとえ、うまくいかなくたっていい』とね」

「幸運にもボールは枠に入った。しかし、うまくいかないことも十分にあり得たんだ。自分ならばエンドリッキよりも、そうした状況にうまく対処できる……そう考えたんだよ」

このテーマについては、アンチェロッティ監督もCLダービー終了直後に説明している。イタリア人指揮官はスペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューで、5人目のキッカーをリュディガーに任せた経緯を次のように語っていた。

「エンドリッキに『5人目のキッカーで大丈夫か?』と聞いたが、彼は満足そうではなかった。その顔を見て『待て。待ってくれ』と言い、『リュディガーの方がいいだろう。彼の方が冷静だ』と決断したんだ。彼は1年前、マンチェスター・シティとのPK戦でも5人目のキッカーを務めていたしね」

なおエンドリッキは、レアル・マドリー内で自身の世話役を務めるリュディガーに特別な思いを抱えているようで、過去には「今日のゴールは彼に捧げる。彼は毎日、僕に対して意識的に接してくれている。褒めてくれたことはないけど、僕にとってはそれがいいんだよ。彼は自分が何をすべきか、どう走り、どう戦い、どうゴールをすべきかを教えてくれるんだよ」と語っていた。

エンドリッキのことを日々見守るリュディガーは、シーズンの成否を左右するような一戦で彼に重責を背負わせるのは、まだ早計であると判断したようだ。

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