元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、イタリア紙『イル・ファット・クォティディアーノ』のインタビューに応じ、ローマの新戦力FWパウロ・ディバラについて語った。
かつてブラジル・ワールドカップで日本代表の指揮を執ったザック氏は、過去にセリエAのビッグクラブの指揮官を歴任して活躍。1998-99シーズンから監督を務めたミランでは、就任1年目にしてスクデットを獲得する快挙を達成した。
そんなザック氏は、セリエAご意見番として、ジョゼ・モウリーニョ率いるローマに注目している。セリエAでは、今シーズンも王者ミランとインテルの間でスクデット争いが繰り広げられるとの見方が優勢だが、元日本代表指揮官は、ダークホースのローマに期待を寄せる。そのローマがサプライズを巻き起こす条件として、ディバラの扱い方に注文を付けた。
「私はローマとモウリーニョに賭けたい。ただし、条件としてディバラをつなぎ止めておく必要があるだろう。ディバラはどれほどの期間、90分間プレーしていなかっただろうか。それなのに走り過ぎだ。さまよい過ぎて自分を見失い過ぎている。したがって彼は相手のゴールポストに縛り付けておく必要があるだろう。長くても30メートルの範囲内だね。そうすれば、ペナルティエリアから離れず、エネルギーを無駄にせずに済む」
一方、ザック氏は、地元メディア『テレロマーニャ』の番組でインテルの優勝の可能性について問われると、古巣について見解を示している。
「インテルは昨シーズンに優勝を逃したことで、やや自信を失っているかもしれない。したがって序盤は簡単ではないだろう。だが(ロメル)ルカクも復帰して重要なメンバーが揃っており、フィジカル面で強力なチームと言える。それに1年前にスクデットを獲得している分、勝つことに慣れており、他の上位勢よりも経験があるはずだ」




