Daniele De Rossi Roma 2024-2025Getty Images

開幕3戦未勝利で低迷…ローマ、デ・ロッシ監督批判に”兄貴分”トッティ氏が苦言「モウリーニョの時のよう」

ローマOBで元イタリア代表のレジェンドのフランチェスコ・トッティ氏が12日、イタリア紙『イル・メッサッジェーロ』のインタビューの中で、古巣で指揮官を務める元同僚ダニエレ・デ・ロッシを案じた。

デ・ロッシは今年1月、成績不振により解任されたジョゼ・モウリーニョの後任としてローマ監督に就任。昨シーズンはチームを立て直してリーグ戦6位でフィニッシュし、ヨーロッパリーグ出場権を獲得したが、今シーズンは、開幕から2分1敗の成績で低迷する。

そんな中、指揮官であるデ・ロッシが批判の矛先となっていることについて、兄貴分でもあるトッティ氏が見解を示し、アドバイスを送った。

以下に続く

「私がダニエレと問題を抱えたことは一度もない。彼が穏やかでいられるよう手を差し伸べるのではなく、腕を貸したいくらいだ。彼は話すべき相手と話をするべきだ。それから特に、自身がリスペクトされるようにしなければならない。彼を助けることができ、間違っているところを理解できるよう努めているスタッフや周辺の人物と話をするべきだ。ダニエレには、強くて有能なサポートチームがいる」

元ローマのレジェンドは、クラブが表に出てメッセージを発信しないため、孤軍奮闘のデ・ロッシがモウリーニョと同じようにスケープゴートにされていると考え、古巣に苦言を呈した。

「ダニエレは避雷針になっている。幸いにして、彼はローマの全てを、全員を知っている。現時点において、ローマで監督を務められる唯一の人物は彼だ。だが、クラブが表に出て、目標を明確に話してくれるのなら、全て心配ない。しかし現在の状況で、もしうまくいかなければ、全てダニエレの責任になってしまう。モウリーニョの時のようにね」

「ジョゼは矢面に立っていたが、誰も彼をサポートせず、誰も話をしようとしなかった。600万人から反発されると、しんどくなる。結果が出なければ、スケープゴートにされてしまう。ただ、ダニエレ自身も気付いていることだよ」

デ・ロッシはかつて、ロマニスタたちのアイドルであったはずだが、トッティ氏は、もはやその関係は崩壊したと指摘する。

「ファンが彼を許すかどうか? もはやそれはない。この3試合を終えて、どんなことを言われていたか、みんなも目にしただろう。昨シーズンのことは、もはや過去で、みんな忘れられてしまった。ダニエレが現役時代に成し遂げたことさえもね。これはカルチョの良い面でも悪い面でもある。私に起きたことを見てもわかるように、簡単に忘れられてしまうんだ」

広告