ローマは6日、クラブの売却へ向けて米フリードキングループと合意に至ったことを公式サイトを通じて発表した。
2011年に米国資本となり、2012年からイタリア系アメリカ人のパロッタ氏が会長務めるローマ。昨年秋からアメリカ人億万長者のダン・フリードキン氏率いるフリードキングループへの売却交渉を進めており、当初はセリエA史上最高額となる7億8000万ユーロ(約975億円)での売却の可能性が報じられていた。
しかし、新型コロナウイルスの影響により交渉は難航。一時はパロッタ会長が「オファーはまったく受け入れられるようなものではなかった」などと吐露していた。その後も交渉は続き、ローマは総額5億9100万ユーロ(約738億円)でチームの所有権をフリードキングループに譲渡することで合意に至った。この金額は、ミランが2017年にリー・ヨンホン氏率いる中国資本に売却した際のセリエA史上最高額7億4000万ユーロ(約925億円)には及ばない。フリードキングループはすでに手付金6000万ユーロ(約75億円)の支払いを済ませており、最終手続きは8月17日に予定されている。
フリードキン氏は、トヨタの関連会社ガルフ・ステイツ・トヨタのCEOを務めるなどしており、『フォーブス』による世界長者番付で504位にランクインする資産家。『ガゼッタ・デロ・スポルト』によれば、フリードキン氏の息子であるライアン氏が会長を務める見込みとなっており、スポーツディレクターの役職には、ユヴェントス幹部ファビオ・パラティチ氏らの名前が候補に挙がっている。
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