ローマの指揮官クラウディオ・ラニエリが24日、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューで21歳の逸材FWマティアス・スーレを称賛したほか、自身の去就に言及した。
今シーズンは、2人の指揮官が解任されるなど波乱の時期を過ごしたローマ。だが昨年11月に73歳のラニエリが指揮官に就任すると、チームは調子を上げ、成長を見せている。ローマ出身の指揮官は「選手たちは良いトレーニングをし、ロッカールームは健全だ」と語り、チームに満足感を示している。
ラニエリは特に、昨夏にユヴェントスから加入したアルゼンチン出身の逸材スーレを評価。「選手の成長は、われわれが選手に与える信頼次第だ。私は彼のことをずっと信じていた。才能があり、ローマの未来だ。練習中、特別な何かを持っていることが見て取れる」と賛辞を贈った。「彼は昨シーズンの(トンマーゾ)バルダンツィと同様に、ある種のメカニズムに少しずつ入っていく必要があっただけだ。スーレはローマのリズムを身に着けなければならないが、それを身に着けつつある」と語り、ローマでのプレーに適応を見せていることを明かした。
今シーズンは、成績が低迷する中で、サポーターが反発し、選手たちに背を向けていたが、現在は変化が生まれた。ローマ指揮官は「ファンが再び選手たちのことを誇りに思ってもらえるようにできたことが何よりも大切だ。ファンは選手たちを信頼し、サポートしている」と喜んだ。
今シーズン限りでベンチを退き、来シーズン以降は幹部として裏方に回る意向を示してきたラニエリ。フローラン・ギゾルフィSD(スポーツディレクター)は、チームを立て直した指揮官の続投を望んでいることを明かしたが、73歳の指揮官は「私の将来に関して考えは変わらない」と改めて自身の意向を強調した。


