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10人のミランが敵地でローマを撃破!イブラヒモヴィッチはリーグ戦通算400ゴール目をマーク

現地時間31日、イタリア・セリエAは第11節が行われ、ミランは敵地オリンピコでローマと対戦した。

首位ナポリと勝ち点で並ぶミランとしては、キックオフ前にナポリが勝利しているため、このローマ戦は是が非でも勝ちたい一戦。9勝1分無敗、リーグ6連勝の勢いのまま、敵地で4位ローマを叩いておきたいところだが、モウリーニョ監督率いるローマも一筋縄ではいかない。

試合は、立ち上がりから上位対決らしく一進一退の攻防が続く。まずは開始3分、ローマのチャンス。ペナルティーエリア左からのビーニャの折り返しを、ニアサイドに飛び込んできたペッレグリーニが合わせるもゴール左へと外れる。

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ミランも6分、ケシエからのパスをイブラヒモヴィッチがレオンに預けると、このポストプレーを受けたケシエが狙うもゴール右へと外れる。さらに10分には、カラブリアの右クロスがDFとGKの間に飛ぶが、ゴール前で合わせたレオンのシュートはゴール上へと打ち上げてしまう。

拮抗した展開が続く中、均衡は突如として破られる。25分、ミランがペナルティーエリア手前左からのFKを獲得する。イブラヒモヴィッチが渾身の力で右足を振り抜くと、抑えの利いた弾丸のようなシュートがゴール右へと突き刺さり、ミランが待望の先制点を手にした。イブラヒモヴィッチはこれがリーグ戦キャリア通算400ゴール目となった。


さらに38分には、自陣右サイドからのリスタートでロングボールを前線で受けたイブラヒモヴィッチが、胸を使ったチェストパスでDFラインの裏にボールを送る。これに呼応したレオンが、飛び出したGKパトリシオを上手くかわしてネットを揺らすが、オフサイドによりノーゴールとなった。

立ち上がりこそ五分五分の試合展開だったものの、先制されてからは徐々にペースを握られつつあったローマは後半、ムヒタリアンに代えて18歳のアフェナ・ギャンを投入。巻き返しを図りたいところだが、後半最初のチャンスもミランに訪れる。

50分、ケアのロングパスに抜け出したイブラヒモヴィッチが、エリア内右で胸トラップからゴール左へと流し込む。ミランがリードを広げたかに思われたが、VARの結果、オフサイドにより取り消された。

さらに54分、エリア内左でボールを受けたイブラヒモヴィッチがイバニェスに倒されてPKを獲得。ここでもVARが入るが、PKの判定は覆らず。このPKをケシエが沈め、ミランが2-0と追加点を挙げる。

リードを広げたミランは、直後にイブラヒモヴィッチを下げてジルーを投入。盤石の流れ化に思われたが、66分に落とし穴が。

ショートカウンターから突破を図ったペッレグリーニをファールで止めたテオ・エルナンデスが2枚目のイエローカードを受けて退場。ミランは残り20分以上を10人で戦わなければならなくなった。

この退場を受けて両軍が動く。すでにエイブラハムに代えてエル・シャーラウィを投入していたローマは、ビーニャを下げてカルラス・ペレスを投入。一方、数的不利となったミランはサレマーカーズを下げてバロ・トゥレを投入し守備の安定を図る。

ミランはさらに76分、レオン、ベナセル、クルニッチを下げてトナーリ、ロマニョーリ、バカヨコを投入して逃げ切りを図る。

80分にショムロドフを投入し、まずは1点を返したいローマだが、82分に右クロスをザニオーロが頭で捉えた決定機はケアが頭でクリア。猛攻を続けるローマに対し、ミランも全員守備で対抗する。

なかなかミランのゴール前を攻略できないローマは、次第にミドルレンジからのシュートが増えていくが、いずれも枠を捉えることは叶わず。90分にはこぼれ球をマンチーニが強烈なボレーで押し込むが、ここはGKタタルシャヌが素晴らしい反応ではじきゴールを許さない。

それでも迎えたアディショナルタイム、左クロスのこぼれ球を拾ったエル・シャーラウィがゴール右へとボレーを決めてローマがようやく1点を返す。

6分と長く取られたアディショナルタイムはまだ3分以上残っており、ローマはさらに勢いを増してミランゴールへと襲い掛かる。猛攻に晒され続けたミランだが、粘り強い守備で辛くも逃げ切り、リーグ7連勝を飾って首位ナポリにピタリと並走している。

■試合結果
ローマ 1-2 ミラン

■得点者
ローマ:エル・シャーラウィ(90+3分)
ミラン:イブラヒモヴィッチ(25分)、ケシエ(57分PK)

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