ローマのリナ・スルークCEOが電撃辞任を発表した。
現在、ダニエレ・デ・ロッシ前監督の解任劇に揺れるローマ。今年1月に指揮官に就任したローマのレジェンドはチームを6位に導く見事な手腕を発揮したものの、今季は開幕から4試合で3分け1敗と勝利なし。すると18日、クラブは解任を決定している。
このデ・ロッシ前監督の電撃解任は物議を醸しており、サポーターは激怒。オーナーのフリードキン家やスルークCEOに対する強烈な批判や脅迫が相次いでいる。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、練習場の外に「リナは悪だ」とのバナーが掲げられた他、ローマ市内に「リナはどこだ?」との落書きが発生したことも報道。解任を主導したとされるスルークCEOの身の安全が心配されており、2日前からCEO本人や8歳と3歳の子どもたちにも護衛がついていることを伝えていた。
そんな中で22日、ローマは公式声明でスルークCEOの辞任を発表。「クラブにとって重要な場面でのリナの献身に感謝し、今後の挑戦がうまくいくことを願っている。オーナーシップはローマの成長と成功に全力を注いでおり、チームを特別なものにする価値観を常に意識している」と綴っている。
ギリシャの名門オリンピアコスで4年間CEOを務めた後、2023年4月にローマのCEOに就任したスルーク氏だったが、デ・ロッシ前監督解任からわずか4日でクラブを去ることになっている。
指揮官解任とCEOの辞任によって混乱に陥るローマだが、1年契約を結んだイヴァン・ユリッチ新監督の下で迎えた初戦では、ウディネーゼ相手に3-0と快勝を収めている。




