レアル・マドリーにおけるブラジル代表FWロドリゴの状況について、『The Athletic』が伝えている。
レアル・マドリーで公式戦268試合出場68ゴール51アシストを記録し、2度のチャンピオンズリーグ制覇や3度のラ・リーガ優勝に貢献してきたロドリゴ。しかし昨季後半から先発の座を外れることが増加しており、4月26日のコパ・デル・レイ決勝から今月19日に行われたFIFAクラブワールドカップ(CWC)2025の初戦アル・ヒラル戦(1-1)まで、53日間に行われた試合はすべてベンチスタートとなっていた。
『The Athletic』のレアル・マドリー番記者マリオ・コルテガナ記者の取材によると、ロドリゴは昨季終盤戦で体調不良などで欠場することが増加していたが、練習でも大きくモチベーションを落とすなど、苦しい状況が続いていたという。一部メディアの報道によると、コパ・デル・レイ決勝前にもカルロ・アンチェロッティ監督に対して「調子が良くなく、プレーする気分ではない」と伝えていたようだ。
そしてロドリゴの代理人を務める父親のエリック氏は、直近数カ月における息子の状況についてクラブ側へ不満を訴えていた模様。しかし、レアル・マドリー側はその訴えを受け入れていないという。
そうした状況の中、ロドリゴに対しては複数のオファーが到着。中でもアーセナルは、本人が最も得意とする左サイドを中心として自由かつ落ち着いてプレー可能なプロジェクトを提供できると確信しており、本人が移籍に前向きになるか、そしてレアル・マドリーが売却の意思を見せるまで待つ準備があると伝えられている。しかし、あくまでロドリゴは補強候補の1人であり、いつまでも待つ余裕がないことも認識しているようだ。
一方でロドリゴ側は、届いた複数のプレミアリーグ勢のオファーは一度拒否した模様。何らかの決断を下す前にシャビ・アロンソ新監督との話し合いを望み、一時的な休暇後にトレーニングに復帰した際には大幅にモチベーションも改善されていたとのこと。シャビ・アロンソ監督もリスペクトを示し、丁寧かつ多くのことを要求していたようだ。そしてこれが、アル・ヒラル戦の先発復帰につながっていると指摘されている。
しかしその一方で、続くパチューカ戦(3-1)でロドリゴの出場はなし。コルテガナ記者は、「今夏の残留を保証するものはなにもない」としつつ「将来は相変わらず不透明。確かなのは、彼の状況は注視する価値があるということだ」と締めくくっている。




