元ブラジル代表DFロベルト・カルロスが、自身もプレーしたレアル・マドリーの“ガラクティコス(銀河系時代)”を振り返っている。
疲れ知らずの弾丸のようなオーバーラップと、“悪魔の左足”と呼ばれる圧倒的威力のシュートによって一時代を築いたサイドバック、ロベルト・カルロス氏。現在、レアル・マドリーのアンバサダーを務める同氏は、元チェルシーMFオビ・ミケルとトークを繰り広げ、ルイス・フィーゴ氏、ジネディーヌ・ジダン氏、ロナウド氏、デイヴィッド・ベッカム氏と、多くのスター選手がひしめいた“ガラクティコス”を振り返った。
ロベルト・カルロス氏が以上のスター選手の中で“ベスト”に挙げたのは、ベッカム氏だった。何よりも、その努力を怠らない姿勢に心を打たれたという。
「ベッカムはその全員の中でベストだった。もちろんジダンもトップ、ベストだったが、デイヴィッドは練習や試合で絶対に期待を裏切らなかった。彼にはハートがあったし、誰よりもプレーに安定感があったんだ」
「ベッカムは友人、マドリー、勝利のためにプレーしていた。ほかが自分自身のことを考えているのに、彼はいつだってチームのことを考えていたんだ」
とはいえ、ロベルト・カルロス氏はベッカム氏以外のプレーも手放しで称賛する。左サイドでコンビを組んだジダン氏については、次のように語った。
「ジダンのすることすべてがスペクタクルだった。まるでバレエを踊っているようで、ほかの選手とはまったく違ったね。私は毎日、彼のプレーを近くで見ていたんだ」
「彼は模範的な人物だ。自分に何回もゴールチャンスを与えてくれたことに、深く感謝している。マドリー9回目のチャンピオンズリーグ優勝を決めた彼のボレーについて? あそこに彼がいると知らないままクロスを送ったんだ。ひどいボールを出したね(笑)」
では、フロレンティーノ・ペレス会長が獲得した一人目の銀河系選手であり、バルセロナからの“禁断の移籍”でやって来たルイス・フィーゴ氏のことは、どう考えていたのだろうか。
「カンプ・ノウで起こったことは思い出したくない(※フィーゴ氏がマドリーの選手となって初めて臨んだカンプ・ノウのクラシコでは、豚の頭や偽札がピッチに投げられた)。あれはまるで戦争で、フットボールじゃなかった。早く試合が終わってほしいと願っていたよ。あのクラシコが、プレーするのが嫌だった唯一の試合だ」
「でもフロレンティーノがフィーゴを獲得したことは素晴らしかった。フィーゴをマークするのは本当に難しくて、バルサ戦の前は眠れなかったからね。本当、こっちに来てくれてホッとしたよ」
ブラジル代表のチームメートでもあったロナウド氏には、特別な思い入れがあるようだ。
「ロナウドと私は一緒に育った。彼について話すのは、自分にとって本当に難しいことだ。私は彼が喜ぶ姿も、怪我で悲しむ姿も見てきたから……。私たちの時代で誰が最高だったかと言えば、間違いなく彼だろう……怪我さえしなければね。でも、太っちょになった後でも、彼は最高だった。フットボールでも音楽でもパーティーでも、彼が一番だ。選手としての日々は短いし、私たちは一緒になって、本当に楽しんだんだ。ロナウドはいつも祝い事に熱心だったね。私はロナウジーニョよりロナウドのパーティーが好きだったよ」
ロベルト・カルロス氏はその一方で、長らく世界最高の選手の座を争ったFWクリスティアーノ・ロナウド、FWリオネル・メッシについても言及。フットボール選手を目指す少年が模範にすべきは、天才性より努力が際立つC・ロナウドだと語っている。
「フットボールの選手にとって、模範であるのはクリスティアーノだ。彼の自己犠牲の精神は半端ではない。その一方でメッシは、ジダンのようにファンタジーの選手だね。選手になりたい子供たちは、クリスティアーノの自己犠牲の精神に目を向けるべきだと思う」


