堂安律がフライブルクと結んでいる契約には、契約解除条項が盛り込まれているようだ。ドイツ誌『キッカー』が報じている。
今夏、フライブルクからの移籍が有力視されている堂安。これまでドイツ国内ではフランクフルトのほか、ドルトムントやバイエルン、国外ではノッティンガム・フォレスト、さらにクラブ名が明かされていない複数のプレミアリーグおよびセリエAのクラブが関心を示しているとされる。
そうした中、『キッカー』は堂安が、約3000万ユーロ(約51億円)の契約解除条項を有していると報道。フランクフルトが引き続き獲得を狙い、「他クラブからも注目を集めている」としつつ、「ただし、より低額で合意に至る可能性もある」と伝えている。フライブルクとしては、フランクフルトがヨナタン・ブルカルト獲得の際にマインツへ支払った基本移籍金2100万~2300万ユーロ(約35億7000万~39億1000万円)程度を想定しているという。
フライブルクの強化部門を統括するヨヘン・ザイアー取締役も、堂安の去就について言及。「(移籍に向けて)我々がドアを少し開けていることは秘密ではない」と交渉の余地を認めつつ、「しかし、総合的な条件が整っている場合に限っての話だ」と強調している。
いずれにせよ、フランクフルトは今年に入り、FWエリー・ワヒやミシー・バチュアイを完全移籍で獲得し、DFラスムス・クリステンセンやアルトゥール・テアテの買取オプションも行使するなど、すでに多額の資金を投じている。ブルカルトに続いて堂安を獲得するには、さらなる選手売却が不可欠と考えられる。移籍金1億ユーロの売却が期待されるFWウーゴ・エキティケの移籍が実現しない場合でも、フライブルクが関心を示しているとされるFWイゴール・マタノヴィッチらの放出に着手する必要があるだろう。
なお『キッカー』は、6日に新シーズンへ向けて始動したフライブルクの様子も報道。6月に代表活動を行っていた選手たちはこの日不在で、ブレンビーから加入した日本代表MF鈴木唯人とともに14日に合流する予定となっている。また、すでにクラブ施設でトレーニングを再開しているとみられる堂安も、それまでに移籍が決まっていなければ、同日にチームへ合流する見込みだ。




