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24日のラ・リーガ第14節、レアル・ソシエダは敵地サン・マメスでのアスレティック・ビルバオ戦を0-1で落とした。日本代表MF久保建英は先発出場を果たし、60分にベンチに下がっている。
ラ・リーガの中でも友好的なダービーと知られながら、それでいて確かな熱も感じられるバスクの両雄の一戦。前節バルセロナ戦(1-0)に勝利して調子を上げるソシエダのイマノル監督は、中盤に右からセルヒオ・ゴメス、スビメンディ、スチッチ、前線に久保、オヤルサバル、バレネチェアを配する4-3-3のシステムを使用した。
前半は立ち上がりこそ手堅い内容となったが、観客の応援のトーンが上がるほどにプレーの激しさも増していった。その中で優位に試合を進めていったホームのアスレティックは、26分に先制点を記録。ペナルティーエリア内左に侵入したニコ・ウィリアムズのクロスから、サンセがヘディングシュートでネットを揺らしている。
ビハインドを負ったソシエダは、反撃に出たいもののアスレティックの強度あるプレッシングに苦戦。頼みの綱である久保は、右サイドでボールを持っても左サイドバックのユリ、左ボランチのプラドスがマークに付くことで、ドリブル突破を封じられる。
それでも久保は、存在感を発揮。42分には速攻からボールを持ち込み、後方からプラドスに倒されてイエローカードを誘発。その2分後にはバレネチェアの横パスからゴール中央に飛び込み、右足でシュートを放ったものの、これは前方にいたオヤルサバルに当たってしまった。試合はアスレティックの1点リードで折り返しを迎える。
後半、ソシエダは右サイドや内に絞ってゲームをつくる久保とともにアスレティックゴールに迫る。しかしながら60分、イマノル監督は驚きの選手交代を敢行し、バレネチェアと久保を下げてベッカーとブライス・メンデスを投入した。
代表戦の疲労を考慮したのかもしれないが、ソシエダ指揮官がこのタイミングで久保を下げたのは、スペインでも疑問符がつく決定となった。例えば、同国でこの試合を放送する『モビスタール・プルス』の解説マルコス・ロペス氏は「フィジカル的な問題で60分までプレーさせるという取り決めがあったのかもしれない。クボは良いプレーを見せていた」と発言。またスペイン紙『マルカ』電子版は「とりわけクボについてのイマノルの交代策は驚きだ。彼はラ・レアルのわずかながらも確かなチャンスを生み出していた」と記している。
終盤、ソシエダはボールを保持するもアスレティックを苦しめるような攻撃を仕掛けられず。結局、1点ビハインドのまま試合終了のホイッスルを迎え、ダービー敗戦を喫している。連勝が2でストップしたソシエダは勝ち点18で10位に位置。5位浮上のアスレティックには勝ち点5差をつけられている。
なお、久保はこの試合のMVP候補4選手に選ばれ、1位サンセ(ファンによる得票率48.4%)、2位ニコ・ウィリアムズ(28.7%)、3位スビメンディ(13.1%)に次ぐ4位となり、その得票率は9.9%だった。




