5日のラ・リーガ第8節、レアル・ソシエダは本拠地アノエタでのレアル・ソシエダ戦を0-1で落とした。日本代表MF久保建英はベンチスタートとなり、61分から出場している。
勝ち点5で、暫定ながら降格圏19位に位置してこのラージョ戦を迎えたソシエダ。敗戦してこのまま降格圏にとどまれば、セルヒオ・フランシスコ監督の力量や、今夏の補強政策について激しい批判の声が上がることになりそうだ。
セルヒオ・フランシスコ監督は左足首の痛みが消えないため、今週は個別練習に取り組んでいた久保をベンチスタートに。GKレミーロ、DFアランブル、スベルディア、チャレタ=ツァル、セルヒオ・ゴメス、MFゴロチャテギ、ブライス・メンデス、ソレール、FWゲデス、バレネチェア、オヤルサバルを先発させている。
前半はソシエダ、ラージョともに互いの長所を打ち消す消極的なフットボールに終始し、チャンスがほとんどない展開となった。ソシエダがわずかながら得点を予感させたのは35分のこと。ペナルティーエリア内右に侵入したゲデスが右足で豪快なシュートを放ったが、これは大きく枠を逸れた。対するラージョは38分、ゴロチャテギのパスミスに乗じてデ・フルトスがシュートを打つも、こちらも枠を外れている。
試合はスコアレスのまま折り返しを迎える。後半は両チームとも攻撃意識を強め、ソシエダはよりダイレクトな展開でオヤルサバル、バレネチェアらがシュートに持ち込んでいくが、スコアを動かすことはできない。フランシスコ監督は61分に交代カードを切り、ゲデス、ソレールを下げてスチッチ、久保をピッチに立たせている。
攻勢を強めたいソシエダだったが、ラージョにもボールを持たれて、なかなか効果的な攻めを見せられない。68分には速攻からオヤルサバルがペナルティーエリア内に侵入したものの、右足で放ったシュートはDF陣に跳ね返された。
久保はというと、ボールに触れられないストレスの溜まる状況が続き、触れたとしても相手に足を踏まれたりヒザがぶつかったりして、ピッチにうずくまる場面が最大のハイライトに……。プレーのキレ的にも、まだ完璧なコンディションではないことは明らかだった。
そして84分、この試合唯一のゴールが生まれた。決めたのは、ラージョ。電光石火のカウンターから、ラティウの折り返しをパチャ・エスピノが押し込んでいる。
ビハインドを負ったソシエダは反撃を試みるも、ラージョの守備を崩せないまま試合終了のホイッスルを迎えた。これで今季成績は1勝2分け5敗。降格圏の19位に沈んだままと、今季は欧州カップ争いではなく、残留争いに巻き込まれることを予感させている。






