KuboGetty Images

ソシエダがアトレティコに惨敗、元所属選手スルロットに前半だけで4ゴール決められる…孤軍奮闘だった久保建英はハーフタイムに交代

10日のラ・リーガ第35節、レアル・ソシエダは敵地リヤド・エア・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦を0-4で落とした。MF久保建英は先発出場を果たし、ハーフタイムに交代している。

すでに逆転優勝の望みを失ったアトレティコと、欧州カップ出場権を狙っているソシエダの対戦。モチベーション的にはソシエダの方が上のはずだが、ピッチ上で起こったのは正反対のことだった。エースのフリアン・アルバレスが出場停止で、不調を引きずるグリーズマンをベンチスタートとしたアトレティコは、1トップを務めたスルロットが爆発した。

ソシエダで久保建英とコンビを組んだこともあるスルロットは、まず7分に先制点を決める。右サイドのパブロ・バリオスが送ったクロスから、豪快な左足のダイレクトシュートを突き刺した。

先制したアトレティコは、攻めざるを得ないソシエダを相手にカウンターを繰り返し、スルロットが得点を量産する。ノルウェー代表FWは10分、ペナルティーエリア手前左から左足で対角線上にグラウンダーのシュートを放ち、2点目を獲得。さらにその1分後には、ジュリアーノのクロスをジョン・マルティンがクリアミスし、エリア内にこぼれたボールをすかさず左足で押し込んで、先制点から5分も経たぬ内にハットトリックを達成している。

アトレティコ、もっと言えばスルロットの勢いはまだ止まらない。30分、カウンターからハビ・ガランが左サイドを抜け出し、折り返されたボールをが受けた背番号9は、コンパクトな振りのシュートでまたもレミーロを破り、ポーケル(4得点)までをも成し遂げている。

試合の3分の1が終わった段階で0-4とされたソシエダの面々は、うつむくほかなかった。が、その後に一人を気を吐いたのが、久保だ。日本人FWは悔しさ、情けなさからか、ボールを持てば意地を感じさせるようなキレのあるドリブルを見せ、相対するハビ・ガランらをきりきり舞いさせる。しかし孤軍奮闘という言葉がぴったりで、チームメートたちは久保の圧倒的なプレーに呼応できず、決定的な場面につながることはなかった。

前半はアトレティコの4-0リードで終了のホイッスル。イマノル監督はミッドウィークに試合も控えているためか、すでに疲労が見えていた久保、さらにはオヤルサバルを下げてマリエスクレナ、スベルディアを投入している。

後半はそこまで攻撃の意欲がないアトレティコ、攻撃を仕掛けても迫力がないソシエダと、大きな動きがない展開に。アトレティコのシメオネ監督は68分にグリーズマンを投入し(古巣のソシエダサポーターからは指笛が吹かれた)、また73分にはスルロットをピッチから下げる。スルロットはメトロポリターノの全スタンドからスタンディングオベーションを受けながらベンチへ向かっていった。

後半アディショナルタイム、アトレティコはスルロットとの交代で出場したアンヘル・コレアが決定機を迎えるも、GKレミーロが横っ飛びでセーブ。結局、後半はゴールが生まれないまま、試合終了のホイッスルが吹かれている。ここ5試合白星がないソシエダはヨーロッパリーグ出場圏7位セルタと勝ち点6差、カンファレンスリーグ出場圏8位ラージョ・バジェカーノと勝ち点4差で12位に位置。欧州カップ出場が遠ざかり始めている。

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