KuboGetty Images

ソシエダ、バスクダービーを0-0で終える。久保建英は厳しいファウルの対象に…それでも圧巻の得票率で今季9度目MVP!

4日のラ・リーガ第34節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでアスレティック・ビルバオとのダービーに臨み、スコアレスドローで勝ち点1を分け合った。日本代表MF久保建英は先発出場で、82分までプレーしている。

サン・セバスティアン(ギプスコア県)のソシエダと、ビルバオ(ビスカヤ県)のアスレティック……バスク州を代表する二都市のクラブによる、世界屈指の熱狂と友好的雰囲気を誇るダービーが開催された。

両チームともに大きなニュースを携えながら、この伝統の一戦を迎えている。ソシエダはイマノル監督が今季限りで退任することが決定してから初の試合となり、一方アスレティックは先週のミッドウィーク、ヨーロッパリーグ準決勝ファーストレグ、ホームでのマンチェスター・ユナイテッド戦で0-3の惨敗を喫し、ほぼ余裕のない状態でこの一戦を迎えることになった。イマノル監督はもちろん久保を先発させて、いつも通り4-3-3の右ウィングに配置している。

前半は両チームとも攻撃より守備の堅牢さが目立ち、チャンスに乏しい展開に。久保は右サイドに開いてパスを待ったが、たとえボールを受けても、アスレティックの厚みのある守備を前に打開策を持つこができない。アスレティックは久保とマッチアップするレクエらが、日本人のドリブル突破が脅威であることをしっかり意識しており、彼と彼がプレーするスペースを徹底的に“潰す”ことを意識していた。

窮屈な試合を強いられる久保は44分、GKレミーロのクリアボールから速攻を仕掛けて、右サイドを疾走。だが後方から追いかけてきたベレンゲルに体をつかまれ、ピッチを転げている。確実に危険な場面になると察知して、意図的にファウルを犯したアスレティックの7番は、イエローカードを提示された。結局、前半はスコアレスドローで終了……枠内シュートは0本だった。

後半、この試合初の枠内シュートを打ったのは、久保だった。49分、ペナルティーエリア手前右で、アスレティックの守備が薄い状態でパスを受けた日本人MFは、そのままエリア内に侵入して右足でシュート。だが、これはGKウナイ・シモンに両手でセーブされている。ソシエダはさらに60分、セルヒオ・ゴメスのCKにブライス・メンデスが頭で合わせたが、これもアスレティック守護神の好守に遭った。

久保は68分、ペナルティーエリア内でビビアンに足を踏まれたとしてPKを要求するも、ソト・グラード主審はファウルを取らなかった(久保の保持するボールとみなされなかった模様)。イマノル監督は82分、4枚目の交代カードで久保を下げてベッカーを投入。久保はボールを持てば果敢にドリブルを仕掛けようとし、攻撃の起点になっていたが、とりわけペナルティーエリアから離れた位置ではつかまれるのが当たり前の、厳しいタックルの対象になり続けていた。

その後もゴールは生まれず、結局スコアレスドローでバスクダービーは終了した。なお久保はファン投票によるラ・リーガのMVPを獲得(今季9度目)。得票率は53.6%と過半数を超え、2位イニャキ・ウィリアムズ(18.3%)、3位ビビアン(18.2%)、4位オヤルサバル(9.9%)と続いた。

ここ4試合勝利のないソシエダは勝ち点を43までしか伸ばせず、ヨーロッパリーグ出場圏7位セルタと勝ち点4差、カンファレンスリーグ出場圏8位ラージョと勝ち点2差で11位につけている

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