16日のラ・リーガ第24節、レアル・ソシエダは敵地ベニト・ビジャマリンでのベテシス戦を0-3で落とした。日本代表MF久保建英はベンチスタートとなり、出場機会はなかった。
先週の木曜にヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント・プレーオフ1stレグ、アウェーでのミッティラン戦に臨み、久保のゴラッソ含めて2-1の勝利を飾ったソシエダ。次の木曜のミッティラン戦の間に行われるこのベティス戦で、イマノル監督はやはり久保を温存してベンチに置いている。スタメンは中盤にベッカー、スビメンディ、スチッチ、セルヒオ・ゴメス、前線にブライス、オヤルサバル。
前半、ソシエダはボールを保持しながらチャンスをうかがっていたが、20分にプランが崩れた。ベティスに速攻を仕掛けられ、19歳ヘスス・ロドリゲスのドリブルを許すと、ペナルティーエリア手前で止めようとしたスベルディアが足をひっかけてしまう。ヒル・マンサーノ主審はためらうことなくレッドカードを提示している。
イマノル監督はブライスをエルストンドに代えてセンターバックを補充。ソシエダは以降、コンパクトな4-4-1ブロックでベティスの攻勢を防ぎ続ける。31分にはペナルティーエリア内でアイエンがアントニーを倒してPKを献上するが、キッカーのロ・チェルソが放ったシュートはGKレミーロが見事セーブ。また36分にはヘスス・ロドリゲスにシュートを放たれるも、これはポストに当たって事なきを得ている。苦しいソシエダは44分、一度反撃に出てスチッチがミドルでゴールをうかがうも、こちらは惜しくもバーに直撃した。
数的不利ながらもスコアレスで試合を折り返したソシエダ。だが後半になって、ついに堅守が決壊する。ベティスが先制点を決めたのは51分のこと。サイドからのフリーキックの場面、イスコがクロスを送り混戦となったペナルティーエリア内で、アントニーが空から落ちてくるボールを左足ダイレクトで叩きネットに突き刺した。この冬、マンチェスター・ユナイテッドからレンタルで加入したアントニーは、これで3試合連続ゴールとなった。
ベティスの勢いは止まらない。64分には、この日再三好プレーを見せるヘスス・ロドリゲスのシュートがソシエダDFに当たり、このボールを拾ったマルク・ロカがネットを揺らして加点。また69分にはマルク・ロカが今度はミドルシュートを突き刺し、リードを3点に広げている。
イマノル監督は60分過ぎに久保と何かを話し込んで、その後ウォームアップをさせていたが、74分に起用を控えるべき決定的な出来事が起こる。ベッカーがアンヘルの足首を踏みつけて一発レッドで退場に。9人となったソシエダにもはや同点に追いつく道はなく、疲労を溜める久保をわざわざピッチに立たせる意味もなくなった。
ソシエダは結局、4失点目を許さず、しかし1点も返すこともできないまま試合終了のホイッスルを迎えている。連勝を逃した同チームは勝ち点を31から伸ばせず、11位まで後退している。




