レアル・ソシエダは13日にヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント・プレーオフ1stレグ、アウェーでのミッティラン(デンマーク)戦に臨み、2-1で先勝した。MF久保建英は先発フル出場で、前半に今季6ゴール目を決めた。
ミッティランとのプレーオフを制して、ELベスト16入りを目指すことになったソシエダ。イマノル監督は前節エスパニョール戦で温存し、途中出場とした久保を先発で起用している。中盤から前線のメンバーはブライス・メンデス、オラサガスティ、パブロ・マリン、FW久保、オスカールソン、バレネチェア。
気温ゼロ度のMCHアリーナで、ソシエダは立ち上がりからボールを保持して敵陣に攻め込み、11分には先制点を記録する。ブライスがペナルティーエリアのライン際でソーレンセンに倒され、最初はエリア外のファウルとFKが指示されたがVAR介入後にPK判定に。ブライス本人がキッカーを務め、冷静にシュートを決め切った。
リードを得たソシエダは、31分に追加点を獲得。決めたのは、久保だ。
右サイドに張っていた久保は、ブライスからパスを受けると鋭いドリブルで中央にカットイン。ペナルティーエリア内手前左まで突き進み、流れるような動作から左足でシュートを放った。対角線上に速く、高く、真っ直ぐ伸びていったボールは、ミッティランGKの必死の横っ飛びを無意味なものとして、勢いよく枠内左に飛び込んでいる。
問答無用のミドルによるスーパーゴール。ここまで存在感が薄かった久保だが、この一発の素晴らしさだけで、自身が紛れもないクラック(スペイン語で名手の意。一人で勝負を決められる選手などがそう呼ばれる)であることを十分過ぎるほど証明していた。久保の今季成績は、6ゴール3アシストとなっている。
その後、ソシエダはミッティランの反撃に遭い、38分にサイドを攻略されてブクサに1点を返される。後半、イマノル監督はスビメンディ、セルヒオ・ゴメス、オヤルサバルらを次々に投入して追加点を目指したが、3点目がなかなか決まらず。久保は時折、冴えのあるプレーでソシエダの攻撃にアクセントを加えたものの、それでもゴールに届かなかった。ソシエダは結局、1点リードを維持する形で勝利。久保はソシエダ加入後、彼が得点を決めれば絶対に負けないという“不敗神話”を継続した(20勝1分け)。
なお、ソシエダの本拠地アノエタを舞台としたセカンドレグは、20日に行われる。


