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12月1日のラ・リーガ第15節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのベティス戦に2-0で勝利した。日本代表MF久保建英は先発フル出場を果たしている。
前節アスレティック・ビルバオとのダービーこそ0-1で落としたものの、久保の圧倒的パフォーマンスに引っ張られながら第13節バルセロナ戦(1-0)、ヨーロッパリーグ・アヤックス戦(2-0)に勝利するなど、調子を上げ始めているソシエダ。イマノル監督はこのベティスとの一戦で、中盤にMFブライス、スビメンディ、トゥリエンテス、前線に久保、オヤルサバル、バレネチェアを起用している。
前半、ソシエダは主導権を握り、ボールを保持しながら敵陣へと攻め込んでいく。ボールを奪われても激しいプレッシングですぐに奪い返し、ベティスのチャンスをほぼ許さなかった。久保はというと、ここ最近の好調ぶりから徹底マークに苦しみながらも、クロスでチャンスを供給するなど要所要所で存在感を発揮している。
ソシエダがゴールを決めるのは時間の問題だった。先制点を記録したのは13分のこと。左サイドのアイエンがゴール前のオヤルサバルを狙ってグラウンダーのクロスを送ると、クリアしようと先んじて滑り込んだジョレンテのオウンゴールを誘発した。
ソシエダはさらに27分に追加点を獲得する。久保との連係で左サイドを切り崩したオヤルサバルがペラウドに倒されてPKの判定。オヤルサバル自身がキッカーを務め、ゴール中央にシュートを沈めた。バスクダービー敗戦直後の発言で、イマノル監督との不和が報じられるなどしたオヤルサバルは、ゴールを大々的に喜ぶなど鬱憤を晴らしているかのようだった。
2点リードで試合を折り返したソシエダは後半、ベティスの反撃も受けながら、ポゼッションとカウンターを織り交ぜた攻撃で3点目を狙う。久保は守備時には献身性を発揮し、攻撃では個人突破というよりもクロスやスルーパスによってチャンスを創出していった。
イマノル監督は55分にバレネチェア、トゥリエンテスをセルヒオ・ゴメス、マリンに代え、さらに71分にはオヤルサバル下げてサディクを投入。オヤルサバルを大喝采を受けながらベンチに下がっている。
ソシエダは終盤、より守備にプライオリティーを傾け、ベティスの意地の反撃を跳ね返しながら試合終了のホイッスルを迎えた。公式戦ここ5試合で4勝と上昇気流に乗るソシエダは勝ち点を21として9位に浮上している。
なお攻守にわたって貢献しながらも、徹底マークや疲労の影響によってか最近の圧倒的な個人技は影を潜めた久保だったが、それでもファン投票によるこの試合のMVPに選ばれている。




