レアル・ソシエダは1日にコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)1回戦、アウェーでのブニョル戦に臨み、1-0の勝利で次戦進出を果たした。MF久保建英はベンチスタートとなり、チームが苦戦する中で後半途中から出場の必要性も感じさせたが、カルロス・フェルナンデスが決勝点を決めて“完全休養”を手にしている。
ソシエダのコパ初戦の相手は、スペインリーグ6部相当のバレンシア地域リーグに属するブニョル。イマノル監督はやはり主力をできるだけ休ませて、オドリオソラ、サディク、アリ・チョーなど普段は控えの選手たちを先発で起用している。
人工芝のピッチで、ソシエダは終始ボールを保持して攻め込んだが、5バックを敷いて好守を見せるブニャルを相手になかなかゴールを割ることができない。前半はスコアレスのまま終了し、イマノル監督はハーフタイムにマングナセライア、サディクとの交代でダディエ、カルロス・フェルナンデスを入れた。
迎えた後半もソシエダは攻勢こそみせるがチャンスを決めきれない状況が続く。前半に「タケ・クボは見られるのでしょうか。彼は現在、リーガ、ひいては欧州で最も勢いのある選手の一人です」と話していたスペインの現地解説が「イマノルはそろそろクボかオヤルサバルを入れなくてはならないでしょう」と語り始めるなど、二大エースのいずれかを起用する必要性が感じられたが、67分にイマノル監督がハーフタイムに投入した2人が結果を出した。
アリ・チョーが左サイドを突破してマイナスのグラウンダーのクロスを送ると、ペナルティーエリア手前の21歳FWダディエが強烈なミドルを放つ。このボールをブニョルGKパコが弾き、そのこぼれ球をカルロス・フェルナンデスが押し込んでいる。
その後アランブル、ル・ノルマン、スビメンディら主力を入れたソシエダは1点のリードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎え、次戦に駒を進めている。久保は移動こそあったとはいえ休みをしっかり取って、4日のラ・リーガ第12節、本拠地レアレ・アレナでのバルセロナ戦に臨めることになった。


