レアル・ソシエダは21日にコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)2回戦、アウェーでのCDコリア戦に臨み、5-0の大勝でベスト32進出を決めている。同チームで唯一ワールドカップに参加した日本代表MF久保建英は、ベンチ入りも出場機会はなかった。
現在はセグンダ・フェデラシオン(実質スペインリーグ4部)に所属するエストレマドゥーラ州のクラブ、CDコリアと対戦したソシエダ。前半からその力量差を見せつけ、得点を量産していった。
スビメンディ、シルバ、ブライス、チョー、セルロートら主力選手たちが先発したソシエダは、まず5分に先制点を獲得。ブライスのスルーパスからチョーが抜け出し、折り返したボールをロベルト・ナバーロが押し込んだ。
その後も主導権を握るソシエダは15分、スビメンディが頭でペナルティーエリア内に送ったボールから、チョーがダイレクトでループシュートを決めて加点。また45分にはブライスのヒールパスを受けたシルバがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得し、キッカーのブライスがこれを決め切って3-0として試合を折り返した。
ハーフタイム、ソシエダのアルグアシル監督はシルバを下げてソシエダBのウィング、マルティンを投入。さらに66分にはセルロートとの交代で同じくBチームのマリンをピッチに立たせている。
その後もボールを保持して追加点を狙うソシエダ。71分にはペナルティーエリア手前でマリンの足を踏みつけたCDコリアのペドロが一発レッドで退場となり、数的にも優位に立った。アルグアシル監督は78分に交代カードを2枚切り、スビメンディとチョー(この日、確かな存在感を披露)を下げてゲバラとカリカブルを入れている。
ソシエダは79分に4点目を獲得。味方のパスを受けたGKトニ・バレアにカリカブルが詰め寄ると、CDコリア守護神の蹴ったボールがソシエダFWの股間部分に当たって跳ね返り、そのまま枠内に転がっている(カリカブルは痛そうだった)。アルグアシル監督は80分にディエゴ・リコをパチェコに代え、久保をベンチに置いたまま交代カードを使い切っている。
ソシエダは84分、先に意図していなかった痛みを伴うゴールを決めたカリカブルが、今度はストライカーらしいゴールを決める。マリンのスルーパスをペナルティーエリア内で受け、冷静なシュートでネットを揺らした。ソシエダは順当に、大量5得点でCDコリアを破って、ベスト32に駒を進めている。
久々に実戦に臨んだソシエダの次戦は、31日のラ・リーガ第15節、本拠地アノエタでのオサスナ戦となっている。




