30日のラ・リーガ第3節、レアル・ソシエダは敵地カルロス・タルティエレでのレアル・オビエド戦を0-1で落とした。日本代表MF久保建英は3試合連続で先発出場を果たし、65分に交代している。
開幕節バレンシア戦(1-1)、第2節エスパニョール戦(2-2)と、負けてはいないものの勝利も手にしていないソシエダ。セルヒオ・フランシスコ監督はこの試合、2点のビハインドから追い上げたエスパニョール戦後半の布陣を最初から使用している。公式戦初先発のゴロチャテギ、またパブロ・マリンをボランチに据え、右サイドハーフに久保、左サイドハーフにバレネチェア、トップ下にオヤルサバル、1トップにオスカールソンを配している。
前半、ソシエダはボールを保持して主導権を握ろうと試み、30分過ぎに立て続けにチャンスを迎えた。まず34分、ペナルティーエリア中央のオヤルサバルがシュートを放つも、これはGKアーロンの好セーブに遭う。また36分には、中盤でボールを奪った久保がそのままピッチ中央を駆け上がり、エリア手前から右足でシュートを打った。しかしグラウンダーのボールは、惜しくも枠の左へと外れている。
ソシエダがチャンスを物にできずにいると、40分にオビエドが先制した。ハッサンが自陣でアイヘンからボールを奪い、そのまま右サイドを疾走。折り返されたボールをデンドンケルが押し込んだ。オビエドが1点をリードしたまま前半は終了した。
迎えた後半、オビエドはより守備を意識してプレーし、ソシエダは久保とオヤルサバルがポジションを入れ替えるなどして打開を図ったものの、効果を上げることはできない。セルヒオ・フランシスコ監督は57分に交代カードを切り、オスカールソン、パブロ・マリンを下げてブライス、カリカブルを投入。さらに65分には久保も下げてゲデスをピッチに立たせた。久保は前半にシュートチャンスを迎えたほか、CKキッカーを務めるなど要所要所で存在感を見せたが、“らしい”ドリブル突破がないなど全体的には低調なパフォーマンスに終始している。
終盤、久保のいないソシエダはゲデスらを起点に攻撃を仕掛けるも、オビエドの堅守を前に苦戦する状況は変わらず。セルヒオ・フランシスコ監督は78分にオヤルサバル、ゴロチャテギをトゥリエンテス、スチッチに代えて交代枠を使い切るも、結局、同点に追いつけないまま試合終了のホイッスルを迎えている。ソシエダは今季勝利を手にできないまま、インターナショナルウィークを迎えることになった。




