23日のラ・リーガ第2節、レアル・ソシエダは本拠地アノエタでのエスパニョール戦を2-2のドローで終えた。セルヒオ・フランシスコ監督は試合後、後半に追い上げた自チームへの満足感を表している。クラブのオウンドメディアが伝えた。
前半にエスパニョールの2ゴールを許したソシエダだったが、後半から反撃。MFパブロ・マリンの縦パスに抜け出したFWアンデル・バレネチェアが1点を返し、FWミケル・オヤルサバルのスルーパスからFWオーリ・オスカールソンが同点弾を決めている。なおソシエダの両ゴールは、どちらもMF久保建英を起点としていた。
フランシスコ監督は試合後、2試合連続ドローも手応えをつかんだ様子だった。
「適切な言葉か分からないが満足しているよ。チームが見せたリアクション、逆転を信じる気持ちは大切なものだった。」
「ハーフタイムに伝えたこと? 前半最初の15分にあれだけチャンスを生み出せていたならば、後半から規律を取り戻してプレーできるはずだと言った。アンデルのゴールは運もあったが、そこから私たちは勢いを手にした。選手交代も助けとなって、逆転を信じられたんだよ」
フランシスコ監督は後半途中、開幕節を負傷で欠場したMFジョン・ゴロチャテギを公式戦デビューさせたが、同選手がチームの後押しとなったのは間違いない。
現在22歳のゴロチャテギはソシエダの下部組織出身で、昨季ミランデスにレンタル移籍して経験を積み、今夏からソシエダのトップチームに組み込まれた。プレシーズンマッチからツボを抑えた守備、的確かつ迅速なポジション取りと配球を見せて、超逸材であることをアピールしていたが、今回の公式戦でも強烈な存在感を発揮している。加えて、久保とも“分かり合えている”様子で、中盤で連係を取ることにより互いの輝きを増していた。
シャビ・アロンソ現レアル・マドリー監督、アシエル・イジャラメンディ氏、今夏アーセナルに移籍したMFマルティン・スビメンディらに続く、ソシエダの下部組織が新たに輩出したゲームメーカー、ゴロチャテギ。フランシスコ監督は、今後重用していく考えのようだ。
「ここ数週間、負傷でチームから離脱していたが、そんなことを感じさせなかったね。彼が私たちに規律を与えてくれたんだ」
「間違いなく、チームにとって重要な選手になるよ」




