レアル・マドリーは26日、シャビ・アロンソ新監督の就任会見を開いた。
カルロ・アンチェロッティ前監督に代わってレアル・マドリーを率いることになったシャビ・アロンソ監督。昨季レヴァークーゼンをブンデスリーガ無敗優勝に導いた同指揮官は、2009〜2014年までプレーした古巣であり、世界最高レベルのビッグクラブで臨む新たな挑戦に、大きな意欲を抱えているようだ。
「今、感じていること? 記憶に残る、とても感動的な日であることは間違いない。マドリーを率いるチャンスは人生で一度しか訪れず、そのタイミングがついにやって来た。良い感じだよ。昔から知る人と再会できたのは心地よいことだね」
マドリーでチャンピオンズリーグを3回獲得したアンチェロッティ監督の後任になることに、重圧を感じているのだろうか。
「いいや、まったくない。もちろん、マドリーは最大限を要求されるクラブで、その挑戦を受け入れなくてはならない。だが私はとても素晴らしい挑戦だと考えているし、マドリディスモ(マドリー主義)に期待を抱かせ、人々の心に火をつけることができると思っている。私たちはそのためにやって来た。そのために必要なエネルギーは持っているはずだ」
X・アロンソ監督はまた、マドリーが擁する選手たちのクオリティーを称賛している。
「チームのプレー方法や選手たちの状態については分析した。私のアイデアと擦り合わせるためにね」
「監督は選手たちに依存するが、マドリーの選手たちのレベルは非常に高い。私の挑戦はチームとして一つになり、選手たちのポテンシャルを引き出すこととなる。皆が一つの方向を向けば、非常に強大な力を手にできるはずだ」
6月半ばに開幕するクラブ・ワールドカップからマドリーでの挑戦を開始するX・アロンソ監督。なぜ来季まで待たず、すぐに実戦に臨むことを決断したのだろうか。
「そういう状況だったということだ。私は2つのチャンスがあると捉えている。一つはプロセスを早められること。もう一つはタイトル獲得のために戦えることだ。生まれ変わったクラブ・ワールドカップの第一回大会だし、野心を抱えているよ」
その一方で、今夏でのマドリー退団が噂されているFWロドリゴについては、戦力に数えていることを強調した。
「彼はマドリーの選手だ。私は全員と話し合いの場を持とうと思っている。素晴らしい選手だし、私たちは彼のことを必要としている」
今季のマドリーはハイプレスを使用してこなかったが、X・アロンソ監督に採用する考えはあるのだろうか。
「いつ使うかを知ることが大切だ。現代フットボールでは様々なコンテクストを扱う必要がある。私たちにはそのための選手たちが揃っている」
レヴァークーゼン同様、マドリーでも3-4-2-1を使用するかを問われると、こう返した。
「良い質問だね。今日のフットボールではフレキシブルかつダイナミックであることが求められ、選手たちは流動的でなくてはならない。どうプレーしたいかというアイデアはあるが、基本システムについては変更する可能性もあるね」
「チームには情熱、エネルギー、野心的なプレーを示してほしい。そうやって人々とつながってもらいたいんだ。良いスタートを切るためには、皆で協力し合うことが大切となる。すべてのパーツをはめるために、それぞれのポテンシャルを引き上げられれば良いね」
今季のマドリーが抱える問題としては、FWキリアン・エンバペ、FWヴィニシウス・ジュニオールの共存問題が挙げられる。解決は可能なのだろうか。
「彼らのような選手たちがいるのは幸運だ。キリアンやヴィニシウスだけでなく、ほかの選手についても言えることだがね。彼らは違いを生み出せる存在であり、その力を引き出さなくてはならない」




