レアル・マドリーは5日のクラブワールドカップ準々決勝ボルシア・ドルトムント戦に3-2で勝利した。シャビ・アロンソ監督は試合後、終盤のドタバタ劇が良い教訓になったとの見解を示している。
前半にFWゴンサロ・ガルシア、DFフラン・ガルシアがゴールを決めたマドリーは、その後も試合をコントロールし続けたが、後半アディショナルタイムに集中力が途切れた。92分にFWマクシミリアン・バイアーのゴールを許し、その2分後にはFWキリアン・エンバペの大会初得点を決めるものの、98分にDFディーン・ハウセンのPK献上からFWセール・ギラシにもネットを揺らされて再度1点差に詰め寄られる。最後までドルトムントに押し込まれたマドリーだったが、GKティボ・クルトワの好守もあり何とかリードを守り切っている。
試合後、スペイン『DAZN』とのインタビューに応じたシャビ・アロンソ監督は、次のような感想を述べている。
「80分まではボールを持っていても持っていなくても、しっかりと試合をコントロールしていた。だが、その後にすべてが揺れ動き、私たちは何も起こらないようにする術を持たなかった。わずかな時間で、あまりに多くのことが起こってしまったね。まあ、次戦に向けて良い教訓になったよ」
マドリーは準決勝でチャンピオンズリーグ王者パリ・サンジェルマンと対戦する。
「私はPSGと対戦したことがない。彼らはプレー的にもエネルギー的にも王者としての慣性が働いている。マドリーにとっては挑戦となるだろうね。私たちは決勝までたどり着きたいと思っている」
今大会4得点目を決めたゴンサロ、また初得点を決めたエンバペのどちらがPSG戦でスタメンを張るのか問われると、こう返した。
「ゴンサロは再びチャンスを生かした。彼はBチームで25得点を記録した選手であり、いるべき場所に立っているよ。私たちは彼に満足している」
「(急性胃腸炎から復帰した)エンバペはまだ完璧な状態ではない。100%ではなく、これからPSG戦までに回復のための3日の猶予がある」
「エンバペがPSG戦のスタメンか? まったく、何も考えていない。明日から頭を使うことにするよ」
この試合のMVPに輝いたDFフラン・ガルシアについては、ゴールを決めるための動きを指示していたようだ。
「彼は素晴らしい大会を過ごしている。集中力とインテンシティーはトップで、いつ待っていつ仕掛けなければならないかを理解している。ヴィニが2選手を引きつける恩恵を受けているね。フランのことは喜ばしく思っている。彼の姿勢は模範的だよ」
「私は彼に言ったんだ。(ゴールから)遠くにいれば決めることはできない。しかし、そこまで行けば決められるとね。だから、彼はゴールを記録したんだ」
加えて、ゴンサロのゴールをアシストするなど、ゲームメーカーとして振る舞うMFアルダ・ギュレルについても触れている。
「彼はエリア近くでも使える素晴らしい足を持っている。とても危険な選手だよ。同様に、ビルドアップに参加してベリンガムとDFラインをつなげる役割もこなしているね」
「私たちは全員でバランスを取らなくてはいけない。プレーを改善する必要があるが、試合をこなしながらそうしていくよ」






