19日のラ・リーガ第20節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのラス・パルマス戦を4-1で制したレアル・マドリー。攻撃面で今季最高のパフォーマンスを見せたとも言われたが、スペイン『マルカ』のカルロス・カルピオ副編集長は、その要因としてFWキリアン・エンバペとFWロドリゴの相性の良さを挙げている。
開始1分にラス・パルマスの先制点を許したマドリーだったが、その後にゴールショーを披露。まず18分、ロドリゴのPK奪取からエンバペが同点弾を決め、23分にはMFブラヒム・ディアスのゴールで逆転。また36分にはロドリゴの横パスからエンバペが繊細なワンタッチシュートで再びネットを揺らし、さらに57分にはDFフラン・ガルシアのグラウンダーのクロスからFWロドリゴが加点している。
マドリーはFWヴィニシウス・ジュニオールが不在だったが、スペインメディアは攻撃面では今季最も優れたパフォーマンスを見せたと絶賛。とりわけヴィニシウスに代わって、本来のポジションである左ウィングとしてプレーしたロドリゴが、エンバペと見事な連係を見せていた。
カルピオ副編集長は、ロドリゴとエンバペが同時に輝き、またヴィニシウスとエンバペが完全は共存し切れていない理由として、ロドリゴとヴィニシウスの選手としての質の違いを挙げている。
「エンバペは前半20分間で、攻撃のあらゆるところに顔を出してラス・パルマスを粉砕した。セバージョスとロドリゴと自然に連係を取りながら。ロドリゴはヴィニシウスのいない左サイドでプレーし、こちらも素晴らしいプレーを披露している。7番のブラジル人FWが不在の状況で、流麗なプレーを見せたのは注目に値する」
「悪く解釈しないでほしい。別にマドリーがヴィニシウス抜きでより良いプレーを見せたと言っているわけではないのだ。だがエンバペはロドリゴとより自然に連係を取れるとは思っている。その理由は単純で、ロドリゴがフットボーラーとしてより完璧で、ヴィニよりもゲーム理解力に優れているからだ。一方のヴィニは純粋に均衡を崩せる選手で、その点については誰も彼と並ぶことができない」
「いずれにしても、エンバペとヴィニシウスは連係を確立しなければならない。そうなれば、どんな相手も打ち破ることができるだろう。それはどこでプレーしているかというよりもエゴの問題だ。彼らはどちらが優れているというのではなく、最大限効果的に互いを補完しなければならない」


