スペイン紙『マルカ』のアンケートで、レアル・マドリーはFWヴィニシウス・ジュニオールを売却すべきとの意見に圧倒的な票が集まった。
レアル・マドリーは20日のラ・リーガ第17節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのセビージャ戦に2-0で勝利。だがこの試合の後半、途中交代でピッチから去ったヴィニシウスに対して、観客はブーイングを浴びせていた。ここ最近のスポーツ面の成果が乏しいことに加えて、常に物議を醸す言動や振る舞いに疲れ切っていることが、大量の指笛につながったとみられている。
そして『マルカ』は、電子版を通じてマドリーに関するアンケートを敢行し、ヴィニシウスについての問いかけも行っている。約10万人の読者が投票した結果、「解決法は彼を売却することだ。マドリーにおける彼の状況はすでに手に負えない」が、86%と圧倒的な得票率を得ることに。「マドリーは彼を支え、契約を延長しなければならない。彼はチームの根幹だ」と「問題は彼のコンディションだ。復調すれば問題は解決する」の選択肢には、7%ずつの票しか集まらなかった。
今回の『マルカ』のアンケートでは、不調に陥る現在のマドリーについて多角的に意見を集めている。「レアル・マドリーの最大の問題は?」という設問では、「選手たちだ。プレーレベルが低く、試合に取り組む姿勢も悪い」が最多となる61%の得票率を獲得。そして「クラブ首脳陣だ。適切な補強を行わず、監督を疑っている」が23%、「コーチングスタッフだ。シャビはチームを取り扱う方法を知らず、自身のプレーアイデアを植え付けられていない」が16%で続いた。
クラブ首脳陣が解任を検討していると報じられるシャビ・アロンソ監督は、サポーターからは絶大な支持を得ている様子だ。「シャビ・アロンソをどうすべきか?」との設問では、「辛抱強く彼にチームを任せて、元気づけるべきだ。彼が監督であり、チームの上司なのだから」が76%の得票率に。「今すぐに別れを告げるべき」が14%、「年明けのスペイン・スーパーカップまで待ち、そこで勝てなければ解任すべき」が10%と、解任に賛成するのは少数派にとどまった。
そのほか、「マドリーがこの冬の移籍市場で補強すべきか」ではYESに79%の票が集まり、補強すべきポジションは「中盤」が73%、「DF」が20%、「ストライカー」が7%となっている。
このアンケートにおける最大の驚きは、やはりヴィニシウスの退団を求める声が圧倒的だったことだろう。今後、レアル・マドリーファンと選手の関係が修正されることはあるのだろうか。


