22日にバロンドール授賞式が行われるが、レアル・マドリーはクラブとして参加しないことが明らかとなった。スペイン『アス』や『カデナ・コペ』が報じている。
マドリーとバロンドールは、2023-24シーズンの授賞式をきっかけとして、関係が決裂している。
マドリーは昨年10月、授賞式への出席を当日にキャンセル。その理由は、FWヴィニシウス・ジュニオールではなくマンチェスター・シティMFロドリがバロンドールを受賞することを授賞式直前になって把握したためだった。最優秀監督賞に輝いたカルロ・アンチェロッティ前監督、ベスト11に選出されたDFダニ・カルバハル、MFジュード・ベリンガム、MFフェデ・バルベルデも含めて、クラブ関係者全員がパリ行きのチャーター機に搭乗せず、バルデベバス練習場に踵を返している。
マドリーは確実とみられていたヴィニシウスのバロンドール受賞が果たされなかったことをきっかけに、同賞と距離を取るようになった。昨年から『フランス・フットボール』誌と、敵対関係にあるUEFA(欧州フットボール連盟)が共催しているバロンドールは、選考基準が“理解できるものではない”としてもう信用を置いていないようだ。
そして22日に行われる2024-25シーズンの授賞式、マドリーはクラブとして誰も派遣しない方針を貫く模様。このような場に、必ずクラブの代表として赴いてきた渉外ダイレクターのエミリオ・ブトラゲーニョ氏をはじめとして、誰も参加させる考えはないとのことだ。ただし、参加を希望する選手がいれば、そこは自由意志に任せるとのことだ。
なおマドリーでは、FWキリアン・エンバペ、ヴィニシウス、MFジュード・ベリンガムが男子バロンドール候補、DFディーン・ハウセンが男子コパ賞候補(U-21最優秀選手)、GKティボ・クルトワが男子ヤシン候補(最優秀GK)に選ばれているが、いずれも不参加の見込み。女子バロンドール候補に選出されたMFキャロライン・ウィアーのみ、参加することが予想されている。


