17日にチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント進出プレーオフ、ベンフィカ対レアル・マドリーが行われ、1-0でマドリーが先勝した。
3週間前にも戦った両チームがCLベスト16の切符をかけて再び激突。その一戦を低調なパフォーマンスによって2-4で落とし、リーグフェーズ8位以内に入ることを逃したマドリーにとっては、リベンジを期する対戦となる。アルベロア監督はGKクルトワ、DFトレント、リュディガー、ハウセン、カレーラス、MFバルベルデ、ギュレル、チュアメニ、カマヴィンガ、FWエンバペ、ヴィニシウスを先発させ、4-3-3のシステムを使用している。
前半立ち上がりはベンフィカが攻勢を見せ、マドリーが前回とは打って変わった集中した守備でそれを防ぐ展開。マドリーはカマヴィンガが中盤から降りてきて左サイドバックのように振る舞い、実質的に5バックで守っていた。
時間が経つに連れて、マドリーはボールを持って攻撃を仕掛けるようになり、ベンフィカゴールへと近づいていく。19分にはトレントの鋭いスルーパスから右サイドを突破したバルベルデがグラウンダーのクロス。ヴィニシウスがシュートを放ったものの、これは枠の左に外れる。その一方で25分には、アウルスネスに強烈なグラウンダーのシュートを放たれたものの、クルトワが驚異的な反射神経の横っ飛びセーブを見せた。
マドリーは前半終了間際に猛攻を仕掛け、エンバペ、ヴィニシウス、ギュレルと立て続けに決定機を迎えてくも、GKトルビンがクルトワ級の驚異的なセーブを見せたこともあってゴールを奪えず。結局、スコアレスで前半を終えている。
迎えた後半、前半にはどうあっても動かなかったスコアが、開始から5分後に動く。動かしたのは、マドリーだった。左サイドのヴィニシウスがペナルティーエリア内左に切れ込むと、恐ろしく振りの速い右足シュート。強烈な勢いのボールはトルビンの反応も空しく、枠内右に収まっている。
ただ、このゴールは大きな騒動を生むものにもなった。ヴィニシウスは、コーナーフラッグ付近で喜びのダンスを見せ、ベンフィカの選手たちやサポーターがこれに憤慨。審判は自陣に戻るよう指示しながらも聞かないヴィニシウスにイエローカードを提示。その後、ヴィニシウスは言い争ったアルゼンチン人FWプレスティアーニから「モノ(猿)」と、いかなる場合でも絶対に言ってはならない人種差別の言葉を浴びせられたことを訴え、プロトコルによって試合は一時中断している。
ゴールから10分が経って試合は再開。ベンフィカはより積極的に前に出ていくようになり、対してマドリーはポゼッションとカウンターを織り交ぜながら追加点を目指す。試合は終盤になるに連れてベンフィカの攻撃が際立つようになり、85分にはヴィニシウスに対して2枚目のイエロカードを求めたモウリーニョ監督が、熱くなり過ぎて逆に立て続けに2枚のイエロカードを受けて退場となった。
後半ATは、ヴィニシウスのゴール直後の騒動があったために12分が取られることに。マドリーはベンフィカの勢いを削ぐために、セーフティーにボールを回しながら時間を使い、1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを聞いた。なおヴィニシウスに対して憤っていた様子のベンフィカサポーターは、終了間際のマドリーのCKの場面で、同選手に対してペットボトル(蓋は開いていたが液体は入ったままだった)を投げつけており、こちらも人種差別発言と同様に問題として扱われそうだ。
マドリーホームのセカンドレグは、25日に行われる。





