レアル・マドリーは19日にコパ・デル・レイのベスト16、アウェーでのビジャレアル戦に臨み、3-2で次戦進出を決めている。
7日のラ・リーガ第16節で1-2の敗戦を喫した舞台、ラ・セラミカに戻ってきたマドリー。スペイン・スーパーカップ決勝ではバルセロナに敗れ去り、復調の気配が一向に見えない同チームは、再びビジャレアルに苦戦することになった。
さすがに疲労が目に見えていたモドリッチを休ませてGKクルトワ、DFナチョ、ミリトン、リュディガー、メンディ、MFバルベルデ、カマヴィンガ、クロース、FWロドリゴ、ベンゼマ、ヴィニシウスを起用したマドリーは、開始4分に失点……。セットプレーからカプエに強烈なシュートを突き刺された。
いきなり失点したマドリーは反撃に出たものの、バルベルデ、メンディ、ロドリゴらが決定機を物にできず。そして42分、ビジャレアルの追加点を許してしまった。ジェラール・モレノのスルーパスからペナルティーエリア内中央に入り込んだチュクウェゼにクルトワを破られている。
迎えた後半、アンチェロッティ監督は55分に交代カードを切り、クロース、ロドリゴを下げてセバジョス、アセンシオを投入。するとその2分後、ヴィニシウスが1点差に詰め寄るゴールを記録。ブラジル人FWはセバジョスのスルーパスからペナルティーエリア内に侵入し、右足のシュートでGKヨルゲンセンを破っている。
これでスコアは前回と同じ2-1。そしてマドリーは今回こそ不撓不屈の精神マドリディスモを発揮した。彼らが同点に追いついたのは70分のこと。セットプレーからベンゼマがヘディングシュートを放ち、ヨルゲンセンが弾いたところをミリトンが枠内に押し込んだ。さらに86分にはヴィニシウスのスルーパスからアセンシオがペナルティーエリア内右、ゴールライン際まで突き進み、マイナスのパスからセバジョスがシュートを突き刺してスコアをひっくり返している。
試合は2-3で終了のホイッスル。マドリーが昨季優勝を果たしたチャンピオンズリーグを彷彿とさせる、もっと言えばクラブのDNAを思い出させる劇的勝利で、準々決勝に駒を進めている。




