11日のスペイン・スーパーカップ決勝バルセロナ対レアル・マドリーは3-2でバルセロナの勝利に終わった。シャビ・アロンソ監督率いるレアル・マドリーのプレーは、スペインメディアにどう映ったのだろうか。
36分にFWハフィーニャの先制点を許したマドリーは、前半AT2分にFWヴィニシウス・ジュニオールのゴールで追いつき、さらにAT4分にFWロベルト・レヴァンドフスキに勝ち越し弾を決められても、AT7分にFWゴンサロ・ガルシアが同点弾を記録とバルセロナに食い下がった。しかしながら後半、73分にハフィーニャに再びゴールを許すと、三度追いつくことはかなわず優勝を逃している。
シャビ・アロンソ監督はこの試合で、プレーシステムを変更。守備時にはMFフェデ・バルベルデを中盤からDFラインに下げ、5バックでバルセロナの攻勢を受け止めて堅守速攻からゴールを狙った。マドリーがバルセロナと比べ、プレーの成熟度や調子で劣っていることを認めて、割り切ったプレーを実践していた。
スペインメディアはシャビ・アロンソ監督のこの戦い方をどう受け止めたのだろうか。『マルカ』のフアン・ イグナシオ・ガルシア=オチョア副編集長は、同指揮官がジョゼ・モウリーニョ監督のようなリアリスティックなフットボールに舵を切ったとの見解を示している。
「フォーメーションの変更はマドリーのプレーを改善したわけではない。が、相手と正面切って争うことは可能にした。モウリーニョがグアルディオラのバルサと戦ったときと同じく実践的な戦術ではあったのだ。シャビは選手として、モウリーニョのフットボールを直に経験しており、そのことを頭の片隅に入れていたのだろう」
「マドリーはボールを持っていないとき、よりアグレッシブで、より激しかった。この戦術はタイトルに届くものではなかったものの、試合を長続きさせてはいた。まるでシャビのマドリー監督としての命を長くするように」
「今のマドリーは、シャビ・アロンソが約束した“ロックンロール”なフットボールのかけらもない。が、バルセロナとの距離が離れているようにも感じさせなかった」
その一方で『アス』のハビエル・シジェス副編集長は、マドリーがバルセロナに依存する受動的な戦術を採用しつつ、敗戦したことに否定的な意見を述べている。
「シャビ・アロンソのチームはひどくはなかった。が、相手の戦い方に依存する受け身の戦術を採用して、それでも勝利に届かなかった。その事実は、チーム内でこの敗戦を振り返った際、さらなる打撃を与えるものになるかもしれない」
「シャビ・アロンソは相手から受ける打撃を最低限にし、トランジションによる速攻から勝利を目指している。これはより受動的な戦略で、自分たちよりもバルサに依存した戦い方だった。その目的は少しパスで攻撃を構築するため、その前に相手の攻撃を破壊すること。マドリーはボールを持っていないとき、5バックを駆使して、ゴール手前で守備ブロックをつくった。前でプレスを仕掛けることはほとんどしなかった」
「マドリーの戦略は悪くなかった。前半はバルセロナが協力者のように彼らに付き合ってくれたからだ。フリックのチームは覇気がなく、パス回しのリズムも悪ければ、裏へ抜ける動きもほとんどなかった。だがしかし、クーリングタイムからすべてが変わった。 ここでフリックが介入して、バルセロナはよりアグレッシブな動きを見せるようになった。デ・ヨング、ペドリ、フェルミンが後方から次々とスペースへ飛び出し始めると、マドリーは綻び始めたのだった」
「後半は、時間が経つに連れて1点ビハインドのマドリーが良くなっていくように思えた。だが今回とラ・リーガ前半戦のクラシコとは、根本的に違うことがあった。あの試合のフリックは流れを変える手を持たなかったが、今回はオルモとフェランが流れを変えた。マドリーはもう少しのところで力尽きてしまった。フリックの選手交代は勝敗を分ける要因となり、一方シャビ・アロンソの交代策はそうではなかった。さて、これから何が起こるのだろうか」
シャビ・アロンソ監督は、今回のスーパーカップの結果次第で解任される可能性があると報じられている。果たして、マドリー理事会はどういった結論を導くのだろうか。




