Takefusa KuboGetty Images

レアル・マドリー戦、途中出場から躍動した久保建英…スペイン紙「抗えない魅力を持っている。マドリーはなぜか居場所をつくらなかった」

13日のラ・リーガ第4節、本拠地アノエタでのレアル・マドリー戦を1-2で落としたレアル・ソシエダ。途中出場から存在感を示したMF久保建英は、スペインメディアからその実力を称賛されている。

日本代表のアメリカ遠征で足首を痛めた久保は、長旅の影響も考慮されてか、この古巣マドリー戦ではベンチスタートに。だが1-2の状況だった66分から出場すると、DFディーン・ハウセン退場で数的不利となっていたマドリーを脅かすプレーを連発している。新加入MFカルロス・ソレールと抜群の連係を見せながら、ドリブル、クロス、シュートと可能な限りの方法で、チームの攻撃に絡んでいった。

スペインのマドリー寄りのスポーツ紙も、そんな久保を取り上げないわけにはいかなかった。『アス』の試合レポートでは、マドリーが久保を手放したことについて、改めて疑問を呈していた。

「スタメンの選択について、ソシエダ監督セルヒオ・フランシスコはシャビ・アロンソよりも過激だった。彼はオヤルサバルと並び、チームで最も大事な存在であるクボを先発から外したのだ。クボは日本代表として、サン・フランシスコの地でメキシコ代表戦でプレー。彼の代わりに、Bチームから昇格したゴティを起用するというリスクを負っている」

「オヤルサバルのペナルティーで追いついたラ・レアルはその後、カルロス・ソレールとクボをピッチに入れた。クボは抗えない魅力を持つ選手である。マドリーはEU圏外枠か、競争する選手が多すぎたためか分からないが、彼に居場所をつくってやれなかった」

その一方で『マルカ』の試合レポートでも、久保が存在感を放ったことが記されている。

「ラ・レアルは新しい監督に率いられており、まだ慣らし運転野段階だ。しかしPKで点差を縮めると、ソレール、クボの投入によってそのプレーが大きく改善された」

「ラ・レアルはクボが右ウィングとなり、ソレールと連係を取るようになってから、プレーが劇的に良くなっている。両選手のコンビネーションは、ミリトンの仕事量を激増させた。ラ・レアルはもう少し良い結果に値したはずだが、しかし対戦していたのは、確信を持ったプレーを見せる首位チームだった」

久保建英は2019年にレアル・マドリーに加入したものの、EU圏外枠が埋まっていたこともあって3年連続でレンタル移籍を繰り返し、2022年に移籍金600万ユーロでレアル・ソシエダに加入していた。

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