レアル・マドリーからアーセナルに完全移籍したMFマルティン・ウーデゴールは、カルロ・アンチェロッティ監督の言葉によってレアル・マドリーを去ることを決めたようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
昨季後半にレンタルで在籍したアーセナルに今度は完全移籍を果たしたウーデゴール。『マルカ』によれば、ノルウェー代表MFは今季プレシーズンの最初こそレアル・マドリーで成功をつかむ意思を持っていたものの、途中でその決意を変えてしまったという。
その理由は、アンチェロッティ監督との会話にあった模様。『マルカ』曰く、アンチェロッティ監督とウーデゴールは7月終盤に話し合いの場を持ち、イタリア人指揮官は激しいレギュラー争いが待ち受けていると話したという。事実、アンチェロッティ監督はその後の会見で「ウーデゴールには彼のポジションに8選手がいることを伝えた」と語っていた。
ウーデゴールは、アンチェロッティ監督から「君は重要な存在になる」といった言葉を期待していたために、その決心が揺らいでしまった様子。そのために、6月には絶対的に「ノー」だったアーセナル移籍について「イエス」と回答することになったようだ。
なお『マルカ』のこの報道は21日付のものだが、アーセナル移籍が確実視されるようになった19日付の紙面では、ウーデゴールの意思の強さを批判するオピニオン記事も掲載されていた。そこでは、彼の意思の弱さが指摘されている。
「何よりも失望的であるのは、レアル・マドリーのユニフォームが逆境で求める意思の強さをウーデゴールが持ち合わせていないことだ。模範はいくらでもある。クルトワは正GK争いや疑いを晴らしたし、ベンゼマも伝説となる前にあらゆる打撃を乗り越えてきた。カルバハルもルーカス・バスケスも兵役(レンタル移籍)を務め上げ、マルセロはロベルト・カルロスと競い合うためにレンタル移籍を拒否した。カセミロはベニテスがジダンと交代したことで転機を迎え、モドリッチは困難なものになった適応期間を克服した」
「ウーデゴールはより簡単な道を選んだ。今季ヨーロッパリーグにも出場しないチームに移籍することで。メスト・オジルの前例を考えれば、先行きは暗い。おそらく、ウーデゴールは髭を剃り始める前から、あらゆる難易度の低いことに慣れ親しんできたのだろう。彼は期待されたような高みに到達できなかった」