レアル・マドリーのアメリカツアーに帯同したU-20アルゼンチン代表MFニコ・パスは、トップチームの面々にも強い印象を残したようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
ニコ・パスはスペイン・テネリフェ島出身の18歳。2016年にテネリフェの下部組織からレアル・マドリーの下部組織に移り、スペインを代表するクラブでもみるみる頭角を現してBチームのレアル・マドリー・カスティージャでプレーするまでに至った。そして今夏、フィールドプレーヤーの下部選手として唯一、レアル・マドリーのアメリカツアーに参加している。
185センチ79キロと大柄で、左利きの攻撃的MFであるニコ・パスは、トップチームの面々にもその練習に臨む姿勢、選手としてのクオリティーを認められた模様だ。練習では「いいぞニコ!」「ニコ、やってやれ!」などといったかけ声を浴び、MFトニ・クロースに至っては「あいつは素晴らし過ぎる。ずっと僕たちと一緒に練習すべきだ」と発言している。
その一方でカルロ・アンチェロッティ監督は「ニコは素晴らしい才能を持っているし、とても若い。まるでトップチームの選手のようだ」とニコ・パスのことを称賛しながらも、「私たちは彼にプレッシャーはかけたくない。まだ成長しなければいけないからだ。しかし将来的にレアル・マドリーでプレーできるだけのクオリティーがあるよ」と慎重に扱っていく方針を口にしている。
ニコ・パスはレアル・マドリーのアメリカツアーでミラン戦、マンチェスター・ユナイテッド戦、ユヴェントス戦とクラシコ以外の3試合に後半途中から出場。トップチームの試合でもそのプレービジョンや創造性の片鱗を垣間見せた。選手本人は今回のツアーについて、「本当に特別な経験となった。世界最高の選手たちとプレーを楽しむことができたんだから。こういった機会を得られたことをありがたく思うし、早くシーズンが始まってほしいね」と振り返っている。
今季、ラウール・ゴンサレス監督率いるカスティージャでさらならる成長を期するニコ・パスだが、もしかしたらトップチームの公式戦デビューも近いのかもしれない。


