ゲームメーカーの不在が騒がれるレアル・マドリーだが、MFルカ・モドリッチを残す可能性はやはりないようだ。スペイン『アス』が報じている。
シャビ・アロンソ監督の初陣、18日のFIFAクラブワールドカップ(CWC)2025・グループH第1節アル・ヒラル戦を1-1ドローで終えたレアル・マドリー。練習を始めてからまもなく、同指揮官が志向するポゼッションスタイルのフットボールはまだ実現には至らず、加えてそうしたスタイルの根幹となるゲームメーカーの不在も指摘されることになった。
ゲームメーカーとして真っ先に思い浮かべるのは、CWC終了後にレアル・マドリーを退団する予定のモドリッチだ。今年9月で40歳となる同選手は、マドリーでプレーし続けることを希望しながらも、クラブ側が後進の成長に蓋をしてしまうとの判断で、契約を延長しなかったとされる。しかしアル・ヒラル戦でゲームメーカーの不在が改めて浮き彫りになり、彼を残す選択肢はないのかと騒がれることになった。
だが『アス』によれば、マドリー側にモドリッチ放出の決断を撤回する考えはないようだ。同紙は次のように記している。
「マドリーにはクロースが、チームの頭脳となる選手が欠けている。その問題に対しては、モドリッチ残留という至極単純なアプローチ方法があるが、それで解決できるのかどうかは永遠の謎となるだろう」
「モドリッチの残留はもうあり得ない。これはクラブの決断であり、もう撤回されることはないのだ」
なお『アス』曰く、レアル・マドリーはゲームメーカーの補強の必要性を感じているものの、「分かった。しかし誰がいる?」と候補となる選手を見つけられない模様。シャビ・アロンソ監督はレアル・ソシエダのBチームで指導したMFマルティン・スビメンディの獲得を要請したが、同選手についてはすでにアーセナル移籍が内定しており、それ以降マドリーの強化部門は明確な獲得候補を探り当てられていない状況という。
例えばマンチェスター・シティMFロドリ、リヴァプールMFアレクシス・マック・アリスター、チェルシーMFエンソ・フェルナンデスなどはマドリー強化部門にとっても“好きな選手”ではあるが、あまりに高額で獲得の見込みはない様子。一方、“ローコスト”で獲得できるシュトゥットガルトMFアンジェロ・シュティラーは、すでに候補から除外されているようだ。果たしてレアル・マドリーは今夏、ゲームメーカーを獲得するのか、それともモドリッチもいなくなるが、現在チームにいる選手たちでやり繰りすることになるのだろうか。




