レアル・マドリーは24日にラ・リーガ最終節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・ソシエダ戦に臨み、2-0の勝利を飾った。今季限りで同クラブを退団するMFルカ・モドリッチは、ホームでの最終戦を終えて感無量の様子だった。
マドリーと今季まで結ぶ契約を延長することなく、クラブ・ワールドカップ後に退団することになったモドリッチ。ベルナベウで臨む最後の試合、ソシエダ戦で先発出場を果たした同選手は、いつも通りハイクオリティーなプレーでチームを牽引。そして86分に交代する際にはマドリー、ソシエダの選手たちがつくった花道を通ってピッチを去り、家族や元相棒のクロース氏、アンチェロッティ監督と深い抱擁を交わしている。観客はその間、大喝采を送り続け、モドリッチ同様、涙が止まらない人たちも数多く見受けられた。
試合後、『レアル・マドリーTV』とのインタビューに応じたモドリッチは、マドリーサポーターに向けて感謝の言葉を口にしている。
「この愛は人生を通して続いていく。すべてのマドリディスタからもらったものに、心から感謝をするよ」
「今日はとても心が動く日だった。結局、ピッチの上が一番泣かなかったね。でもスタジアムに行く道、ロッカールームの中はかなりやばかった……。今、自分の身に起こっていることを言葉で表すのは難しい。こんなこと夢にも思わなかった。ここで過ごした13年間と皆の心遣いに、本当に感謝をしているよ」
モドリッチはまた、ベルナベウで戦った最も心に残る試合には、2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ、PSG戦を挙げた。1stレグを0-1で落としていたマドリーは、2ndレグで39分にFWキリアン・エンバペの先制点を許したが、後半にFWカリム・ベンゼマのハットトリック(61分、76分、78分)で劇的逆転勝利。その後、準々決勝でチェルシー、準決勝でマンチェスター・シティ相手にも劇的勝利を収め、決勝でリヴァプールを破って通算14回目の欧州制覇を成し遂げている。
「心に残る試合? ベルナベウで? それとも全体で? ベルナベウか……。信じられない試合がいくつもあったから、どれを選べばいいか……。だけどやっぱり、最後から2番目に勝ち取ったチャンピオンズかな。あのパリ、チェルシー、シティに劇的勝利を収めたやつだね」
「一つを選ぶとしたら、あのパリとの試合だね。というのも、僕はあの試合で言ったんだよ。『これに勝てるなら、僕たちは優勝できるはずだ』って。実際にそうなったし、だから一試合を選ぶとしたら、難しいけど、あの試合になるね」
モドリッチのレアル・マドリーでの挑戦は、まだ終わらない。彼が白いユニフォームを着て戦う最後の大会は、6月半ばから開幕するクラブ・ワールドカップとなる。
「まだ重要な大会が控えている。そう、クラブ・ワールドカップだよ。僕たちは大きな期待と優勝する意欲を持って大会に臨む。タイトルを獲得して、レアル・マドリーでのキャリアを終えられるならば最高だ」
「僕たちは新監督の期待に応えたいと思っている。僕たちのサポーターとともに、新たな優勝を祝い合えたら素晴らしいね」




