フランス代表FWキリアン・エンバペが、過去にレアル・マドリー加入の機会がありながらも、パリ・サンジェルマン(PSG)移籍を選択した理由を明かしている。
子供の頃からレアル・マドリー移籍を夢見ていたエンバペは、モナコに在籍していた2017年に同クラブに加入するチャンスがありながらも、PSG移籍を選択した。
スペイン『モビスタール・プルス』の番組“ウニベルソ・バルダーノ”に出演し、レアル・マドリーOBホルへ・バルダーノ氏と対談したエンバペは、なぜマドリーからの誘いを断ったのかを問われ、当時のチームにFWカリム・ベンゼマ、MFガレス・ベイル、FWクリスティアーノ・ロナウドの“BBC”トリオが存在したことを挙げている。
「あの当時については、とても明確だったよ。モナコを退団するときの目標はプレーをすることにほかならなかった。でも、その頃のマドリーにはベンゼマ、クリスティアーノ、ベイルがいて、ベンチに座りたくなかったんだ」
「(自身のことを誘った)欧州のすべてのクラブから絶対にプレーできると言われていたけど、マドリーではそうならないことを知っていたんだ。もちろんマドリー加入が僕の夢だったが、レギュラーとしてプレーできる以上のことはないし、自分の故郷であるパリでプレーできるチャンスでもあった」
「実際、PSGでは素晴らしい7年間を過ごせたよ。自分が生まれた場所でプレーできることは特別だった。ただ、僕の夢がマドリーでのプレーであることも明確だったんだ」
エンバペはまた、PSGとレアル・マドリーの違いについても語っている。
「唯一違うのは、(レアル・マドリーが)世界最高のクラブだということだ。マドリーでプレーした選手たち、彼らが獲得したタイトルを考えれば……。ここで何かを成し遂げるために、自分自身でプレッシャーをかける必要がある」
「人々のプレッシャーには慣れているけど、マドリーでは自分に『お前は世界最高のクラブにいるんだ。勝たなければ、良いプレーを見せなければ、チームメートや人々のたの模範にならなければいけない……』と言い聞かせることになる。それはポジティブなプレッシャーだし、自分のレベルを引き上げることにつながるよ」


