Real Madrid C.F. v Manchester City - UEFA Champions League 2024/25 League Knockout Play-off Second LegGetty Images Sport

エンバペがハットで怪物ぶりを見せつける!レアル・マドリー、欧州の宿敵だったマン・Cに“快勝”でCLベスト16に進出

19日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント・プレーオフ2ndレグ、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのマンチェスター・シティ戦に3-1で勝利し、2戦合計スコアで6-3と上回りベスト16進出を果たしている。

CLベスト16進出を懸けたプレーオフの最注目カード、マドリー対シティ。過去3シーズンではCL準決勝で2回、ベスト8で1回対戦し、マドリーが2回、シティが1回と勝ち抜けた方が大会制覇を成し遂げてきた“欧州のクラシコ”だが、このプレーオフはこれまでのような死闘にはならなかった。マドリーがこれまで散々苦しめられてきたシティに“快勝”したのだ。

アウェーでの1stレグでは86分にブラヒム、92分にベリンガムがゴールを決めて3-2の逆転勝利を収めたマドリーは、このホームでの2ndレグで早期に決着をつけた。ベルナベウを歓喜に包む先制点を決めたのは、キックオフからわずか4分後のことだ。

アセンシオの右足を思い切り振って前線にロングフィードを送ると、ルベン・ディアスがバランスを崩して倒れたことでエンバペにボールが通る。ペナルティーアーク付近のエンバペは、届いたフィードを右足で直接叩き、浮かび上がったボールはGKエデルソンの頭上を超えて枠内に収まっている。

ハーランドがコンディション不良で先発から外れ、そして開始早々に失点を許してしまったシティは、6分にさらなる不幸に襲われる。ストーンズが負傷でプレー続行不可能となり、グアルディオラ監督は代わりにアケを投入した。

マドリーはその後、シティにボールの保持権を徐々に譲っていくも、前線のヴィニシウス&エンバペからしっかりとプレスをかける集中した守備で決定機を許さない。リュディガーの復帰によってアンカーに戻ったチュアメニ、またセバージョスの献身的な守りも目立った。29分にはそのチュアメ二の浮き球からエンバペがDFラインを突破するも、放ったシュートはエデルソンに弾かれている。

速攻を中心に追加点を目指すマドリーが、それを獲得したのは34分のことだった。敵陣の右サイドでロドリゴ、ベリンガム、ヴィニシウスと縦にボールをつないでいき、そこから攻撃を横にスライド。ヴィニシウスの横パスをペナルティーエリア手前左のロドリゴが受け、すぐ左にいたエンバペにパスを出すと、エリア内に侵入したエンバペは1人をかわしてから右足のシュートでネットを揺らした。マドリーが2戦合計スコアを5-2として、前半を終えている。

後半、マドリーはポゼッションと速攻を織り交ぜた攻撃で、さらなる得点を狙う。それが決まったのは61分のこと。決めたのは……三度エンバペである。ペナルティーエリア手前左でボールを受けたフランス人FWは、その圧倒的な加速力でコースをつくってから、利き足とは逆の左足でシュートを放つ。地を這うボールはエデルソンの横っ飛びも空しく、枠内左に収まった。

エンバペはこれがマドリーでの通算2回目のハットトリック。その3ゴールすべてが、ほかの選手と比べてまるで倍速で動いているようなプレーから決まっており、その怪物ぶりを遺憾なく発揮している。ベルナベウの観客は「キリアン・エンバペ! キリアン・エンバペ!」のチャントをスタジアム全体に響き渡らせている。

ベルナベウはエンバペのチャントのほか、「アシ! アシ! アシ・ガナ・エル・マドリー(マドリーはこう勝つ)!」「跳べベルナベウ(ジャンプを促す)!」「グアルディオラ残ってくれ!」などと叫び、お祭りムードとなった。アンチェロッティ監督はそうした雰囲気の中で選手交代を敢行していき、セバージョス、エンバペ、チュアメニ、バルベルデ、ヴィニシウスを下げてブラヒム、カマヴィンガ、モドリッチ、アラバ、エンドリッキを次々と投入している。下がる選手、またピッチに立つ選手(とりわけモドリッチ)は、もれなく喝采を浴びていた。

マドリーは終盤、シティの意地の攻撃を受けることになり、92分にはニコのゴールを許したものの、2点リード(2戦合計では3点リード)で終了のホイッスルを迎えている。プレーオフを突破したマドリーはCLベスト16で、地元の宿敵アトレティコ・マドリーかシャビ・アロンソ監督率いるレヴァークーゼンと対戦する。

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