23日のラ・リーガ第25節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのジローナ戦に2-0で勝利した。驚異的なミドルシュートでこの試合の先制点を決めたMFルカ・モドリッチは、観客から再び愛情を示されたことに感謝の気持ちを述べている。
チャンピオンズリーグ決勝トーナメント・プレーオフのマンチェスター・シティとの死闘を終えたばかりのマドリー。その影響もあってか完全には試合に入り切れず、チャンスを決め切れない状況が続いたが、41分にモドリッチがゴラッソを決めた。
マドリーの背番号10はCKの流れからペナルティーエリア手前にこぼれてきたボールに反応。胸トラップで一番近いDFと距離を取るようにボールを落とすと、躍動感ある右足ハーフボレーを放った。威力十分のボールは、誰にも触られることがないよう外に逃げる弾道を描きながら、思い切り枠内右に飛び込んでいる。先制したマドリーは試合終盤にFWヴィニシウス・ジュニオールが追加点を決め、ラ・リーガでは4試合ぶりとなる白星を手にした。
モドリッチはもちろん、称賛の的となった。ミドルはもちろんのこと、的確なゲームメイクや守備での献身性も光り、ピッチに立っている時間を通してチームに大きく貢献。交代する際、ベルナベウの観客は「モドリッチ! モドリッチ!」の掛け声と大喝采を捧げた。またスペインメディアは「彼こそがマドリーの現在であり、未来だ」「早く契約延長を!」と、まるで永遠の若さを手にしたような活躍から40歳となる来季もマドリーにとどまることを期待している。
そんなモドリッチは試合後、『レアル・マドリーTV』とのインタビューに応じ、まずファンに感謝の言葉を述べている。
「もう何度も言ってきたことだけど、マドリディスモが毎日に僕に示してくれる愛情に感謝をしているし、誇らしく思っている。今日、もう一度それを示してくれたことに感謝をしたい。これ以上、何も言うことはないよ」
モドリッチはラ・リーガで30得点を記録しているが、その内14得点をペナルティーエリア外から決めている。
「今日のミドルはこれまでの中でも素晴らしい1本だったか? 分からないよ……。だけど美しいゴールだったし、ここベルナベウで得点を決めるのはいつだって特別だ」
「どうやったら今日のようなゴールを決められるのかって? 打つことさ! 僕は一人あそこで待っていて、ボールをコントロールし、うまくキックをした。そうしたら入ったわけだ。神様に感謝だね」
ここ最近、パフォーマンスを大きく改善しているマドリーだが、モドリッチはだからこそ気を引き締める必要性を説いている。
「ここ最近の試合で、僕たちは良い時期に突入しつつあることを示した。だけど、このまま続けないと。ここで調子を落としたり、過信してはいけないんだ」
「僕たちは満足している。でも、もっとだ。チームとして、もっと成長しなければいけないんだよ」


