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レアル・マドリー、ラ・リーガのレフェリングは異常とFIFAに意見書提出…「審判買収事件からバルサは65試合で数的優位に立った。マドリーは-2試合だ」

レアル・マドリーがFIFA(国際フットボール連盟)に対して、ラ・リーガのレフェリングの異常性を訴えるべく、報告書を提出することになった。

13日のラ・リーガ第4節、敵地アノエタでのレアル・ソシエダ戦に2-1で勝利したレアル・マドリーだが、同クラブはヒル・マンサーノ主審のレフェリングに大きな不満を抱えていた模様。この試合では開始直後にMFアルダ・ギュレルの決めたシュートが直前のFWキリアン・エンバペのオフサイドで取り消しとなり、31分に最終ラインを突破したFWミケル・オヤルサバルを後方からDFディーン・ハウセンが引っ張ったとして一発退場となった(VARは介入せず)。

レアル・マドリーは今季、それ以前の試合でもエンバペやギュレルのゴールが不可解な形で取り消されたり、その一方バルセロナFWラミン・ヤマルの不可解なPK獲得が認められたりしていたとラ・リーガのレフェリングの不当性を訴えており、今回のソシエダ戦をきっかけにアクションを起こすことを決断したようだ。同クラブの公式テレビチャンネル『レアル・マドリーTV』がソシエダ戦終了直後、次のように発表している。

「速報です。マドリーはラ・リーガの今季4試合と昨季の試合で生じたレフェリングの問題、現在スペインで起こっていることを、FIFAに意見書として提出する用意をしています」

「エンバペの素晴らしいプレーや、チュアメニの通算150試合について話せず、このようなスキャンダルを取り扱わなくてはいけないことを悲しく思います。マドリーはFIFAに認識してもらうべく、報告書を提出することになります」

『レアル・マドリーTV』はまた、レアル・マドリーがラ・リーガの審判批判を執拗に展開するきっかけとなった、バルセロナの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”についても言及(バルセロナが2001年から2018年まで、当時の審判技術委員会(CTA)副会長ネグレイラ氏とその息子ハビエル氏が所有する会社に合計750万ユーロを支払っていたことで、審判買収の疑いで検察当局から起訴された事件)。バルセロナがネグレイラ氏への支払いを始めて以降の退場者に関するデータを紹介した。

曰く、ラ・リーガの試合における退場選手の差し引き(自分たちが数的優位になった回数から不利になった回数を引いたもの)において、バルセロナは+65回と自分たちが数的優位になった試合が圧倒的に多かったのに対して、レアル・マドリーは−2回と自チームの選手の退場で数的不利になる試合の方が多かったとのこと。その一方チャンピオンズリーグでは、バルセロナが+12回、レアル・マドリーが+13回と、ラ・リーガとは打って変わってほぼ同等だったようだ。

なおラ・リーガの審判は、スペインフットボール連盟(RFEF)が管轄するCTAに属しているが、RFEFは今季に会長交代をはじめCTAの体制を刷新した。だがレアル・マドリーはまったく納得しておらず、「ネグレイラ氏と関係があったCTAの幹部陣、審判が姿を消すまで徹底的に闘っていく」考えとのことだ。

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