Florentino PerezGetty Images

『レアル・マドリーTV』は審判批判の手を緩めず…「バルサの審判買収疑惑があるのだからマドリーの行動には価値がある。今も私たちは誤審に苦しんでいる」

レアル・マドリーの公式TVチャンネル『レアル・マドリーTV』は、コパ決勝前日の一連の騒動の後にも、審判批判の手を緩めなかった。

コパ決勝レアル・マドリー対バルセロナの前日、この試合の主審デ・ブルゴス・ベンゴエチェア氏、VAR担当ゴンサレス・フエルテ氏は記者会見に出席して、『レアル・マドリーTV』が執拗に展開し続けている審判批判について抗議を行った。この試合の前にも『レアル・マドリーTV』から自身を批判する映像を流されたベンゴエチェア氏は、涙を流して、声を詰まらせながら「息子が学校で、他の子たちから自分の父親が盗人だと言われるのは、たまらない」「知っていてほしいのは非常に辛い現実があるということだ」と語っていた。

これに対してレアル・マドリーは「審判たちの会見での発言は受け入れられるものではない」「彼らがこのクラブに敵意を持っていることが再び、明確に示された」と、声明でもって遺憾の意を表明。同クラブはRFEF(スペインフットボール連盟)およびCTA(審判技術委員会)がコパ決勝の担当審判を変えなければ、試合のボイコットすら辞さない様子だったという(最終的には新たな声明を発表して、ボイコットは否定していr)。

そしてその騒動の後にも、『レアル・マドリーTV』は審判批判を展開し続けた。同チャンネルは、今も調査および裁判が行われているバルセロナの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”を引き合いに出しながら、審判批判の正当性を説いている。

「『レアル・マドリーTV』には(審判批判の映像を流す)権利がある。たとえその映像が、“ネグレイラ事件”について1分でも調査をしない人々(※審判技術委員会を指していると推測される)にとっては、恥ずべきものであるとしても」

「(“ネグレイラ事件”を担当する)判事によれば、私たちのリーグ戦ではスペインフットボールにおけるシステム的腐敗が生じているという。これは『レアル・マドリーTV』ではなく、判事が言ったことだ。そうであるならば、レアル・マドリーが行っている抗議や変革への挑戦は、さらなる価値を持つことになる」

『レアル・マドリーTV』は続けて、ラ・リーガ第33節ヘタフェ戦(1-0勝利)の主審を務めたマルティネス・ムヌエラ氏に対する批判を展開している。

「審判の誤った判定は、試合やタイトルの行方を左右してしまう。幸運なことに、マドリーはヘタフェ戦ですべてを乗り越えて、勝ち点3を獲得できた」

「ヘタフェ戦ではマドリーの選手に1枚目のカードが提示されたが、あれはファウルではなかった。チュアメニへのカードを正当化するために、審判の報告書には映像および事実にそぐわない嘘が記載されている。ヘタフェ戦はレアル・マドリーがこれまで苦しんできたことが要約されたような内容だった」

「マルティネス・ムヌエラは過去、セビージャ戦でも誤審を犯して、レアル・マドリーからリーグタイトルを取り上げたことがある。名前こそ違えど、今もネグレイラ時代と同じことが起こっているのだ。それでもマドリーは、今なお戦い続けているのである」

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