Real Madrid CF v CD Leganes - La Liga EA SportsGetty Images Sport

レアル・マドリーが“ジャイアントキラー”レガネスに再逆転勝利!PK&FK弾決めたエンバペ、加入シーズン33得点でC・ロナウドに並ぶ

29日のラ・リーガ第29節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのレガネス戦を3-2で制した。

2025年初のインターナショナルウィーク明け、マドリーが3月9日のラージョ戦(2-1)以来、久しぶりにベルナベウに迎えた相手はレガネス。今季ラ・リーガでバルセロナ、アトレティコ・マドリーを負かしている“マタヒガンテ(スペイン語でジャイアントキラーの意)”である。

アンチェロッティ監督は負傷のクルトワを招集外としたほか、ヴィニシウス、ロドリゴ、バルベルデら南米予選を戦った選手たちをベンチスタートに。GKルニン、DFルーカス・バスケス、アセンシオ、リュディガー、フラン・ガルシア、MF後列モドリッチ、カマヴィンガ、前列アルダ・ギュレル、ベリンガム、ブラヒム、FWエンバペをスタメンとしている。

前半、ボールを保持して敵陣に攻め込むマドリーだが、レガネスの4-4-2の守備ブロックはなかなか堅い。チャンスはモドリッチ、エンバペが厳しい角度から放ったシュート(いずれもGKディミトリエフスキがセーブ)に限定された。

攻めあぐねていたマドリーだったが、32分に先制に成功した。ペナルティーエリア内でギュレルがオスカルに倒されてPKの判定。(かなり軽い接触のように見えたが……)。キッカーのエンバペがセルヒオ・ラモスよろしく、見事にシュートタイミングをずらすパネンカ(チップキック)を放ち、すでにディミリトリエフが動いていなくなった枠内中央にボールを沈めた。

リードを得たマドリーだったが、やはり“マタヒガンテ”は一筋縄ではいかない相手だった。レガネスはマドリーの先制点から2分後、すぐさま同点に追いつく。フラン・ガルシアのミスから右サイドを突破すると、最後はディエゴ・ガルシアがネットを揺らした。

レガネスの反撃はそこで止まらず、41分にはスコアをひっくり返す。今度はルーカス・バスケスの守る左サイドを突破し、オスカルのマイナスのクロスからラバがシュートを決め切った。逆転されたマドリーは両サイドの守備の脆さはもちろんのこと、2ボランチのモドリッチ&カマヴィンガのカバーリングの弱さも目立つ。とりわけカマヴィンガは、前にプレスを仕掛けることはできても、中盤の底で適切なポジションを取って守るのが苦手のようだ。

1-2で迎えた後半、勢いよく攻撃を仕掛けたマドリーは、47分にスコアをタイに戻した。ペナルティーエリア内、ベリンガムのシュートがディミトリエフスキに弾かれ、こぼれ球を拾ったブラヒムのシュートもゴールライン上でタピアにブロックされる。だが宙に浮いたボールがバーに当たってゴールエリアにこぼれると、全員がボールウォッチャーとなっていた中、一人詰めていたベリンガムが右足でネットを揺らした。

アンチェロッティ監督は62分にブラヒム、ギュレルとの交代でロドリゴ、ヴィニシウスを投入。そして76分、時間帯的に“劇的”と形容するには早いかもしれないが、お馴染みの逆転ゴールを決めている。

ロドリゴがペナルティーエリア手前で倒されてフリーキックを獲得。キッカーを務めるのは、エンバペだ。フランス人FWはそばのフラン・ガルシアに一度ボールを預け、少し助走をつけてシュート。ボールはタイミングをずらされたレガネスの壁の間をすり抜けて、枠の右隅に収まっている。前節ビジャレアル戦に続いて2ゴールを記録したエンバペは、今季ラ・リーガ得点数を22に伸ばして、得点ランク1位レヴァンドフスキにあと1点差まで迫っている。また全公式戦では33得点で、マドリー加入シーズンにクリスティアーノ・ロナウドが決めたゴール数に並んだ。

逆転を達成したマドリーは終盤、モドリッチをチュアメニに代えて守備にプライオリティーを置き、1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎えた。3連勝の2位マドリーは、同日にエスパニョールと1-1で引き分けたアトレティコに勝ち点7差をつけ、翌日にジローナ戦を控える首位バルセロナに勝点63で並んでいる。

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