レアル・マドリーが17日、スペインサッカー審判技術委員会(CTA)を訪問した。そこから出した結論は、ネガティブなものだったようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
レアル・マドリーのホセ・ルイス・デル・バジェ理事会書記、ホセ・アンヘル・サンチェスGD(ゼネラルダイレクター)はスペインフットボール連盟(RFEF)の本部で、同組織所属のCTAと面会した。
その主要な目的は、ラ・リーガ第22節エスパニョール対レアル・マドリー(1-0)で、結局退場処分とならなかったエスパニョールDFカルロス・ロメロのFWキリアン・エンバペに対する足裏タックルについての主審とVARの通話音声を聞くこと。加えて、そのほかのレフェリングに関連するテーマでも意見を交わしたようだ。
CTAのルイス・メディナ・カンタレホ会長は話し合いを終えた後、「たとえ私たちが討議を仕掛けたとしても、5分以上も話す必要はなかった。理解と丁重さ、何より敬意に包まれた中で話し合いは行われた」「今回行ったことは、ほかのクラブに対して行ったことと同じだ。私たちは特定のプレーや、そのほかの試合の状況について話し合った。ただし、その内容は機密としなければならない」と語り、レアル・マドリーとの間に友好的な雰囲気があったことを強調した。ただ『マルカ』によれば、レアル・マドリー側の感想は異なるようだ。
曰く、レアル・マドリーは今回の話し合いで、自クラブの判定に対してバイアスがかかっているとの確信を強めたという。同紙がクラブ関係者のコメントを伝えている。
「話し合いはとても、とても真剣な空気で行われた。だが、もちろん敬意は存在していた」
「CTAはレフェリングについて、マドリーに対するネガティブなバイアスがかかっていることを否定している。それは当然のことだろう。しかしクラブはそのように見ているし、そう説明をさせてもらった」
「(話し合いは)予想していた通りの内容だった。エスパニョール戦の通話音声を聞き直し、判定についての所感が話されたが、クラブが事前に持っていた感想を変えるものではなかった」
マドリーはスペインの審判制度変革のために動いていく意思を、さらに強固なものとしたようだ。
「審判のレフェリング、評価、昇格、降格に関して、より透明性が確保されたシステムが存在するのならば、判定の的中、ミスについてもう少し我慢することもできるだろう。CTAはそうした施策の変更に対して、オープンであるとは言っている」


